「天明の大噴火」を語り継ぐ、 嬬恋村鎌原を訪問 岩手県の大槌中学元校長の鈴木利典さん

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(写真)鎌原観音堂でボランティアガイドの説明を受ける鈴木さん(中央)。

 東日本大震災以降、軽井沢町と岩手県大槌町の交流を支えてきた、大槌中学校元校長の鈴木利典さんが7月3日、天明の大噴火(1783年)で被害を受けた、群馬県嬬恋村の鎌原地区を訪れた。

 嬬恋村郷土資料館友の会会長で、ボランティアガイドを務める宮﨑光男さんの案内で、土石流に埋まった延命寺発掘跡や、噴火後の同地区に唯一残った建造物、鎌原観音堂を訪問。宮﨑さんは、天明の大噴火で477人が土石流に飲まれるなどして命を落とし、観音堂に逃げ込んだ93人だけが生き延びたと説明。生き延びた人を一かたまりの家族ととらえ、土地を平等に区切って、一から村づくりを行ったことや、噴火被害や死者の供養を詞にした「浅間山噴火大和讃」を集落内で唱え継いでいることなどを伝えた。

 鈴木さんは「災害が身近にあるという点では、大槌町も浅間山麓も同じだとよくわかった」。災害を後世に伝えて行くのに、津波以外の事例を学ぶことは大事とし「震災を知らない大槌の子どもたちも案内したい場所ですね」と話した。鈴木さんは7月2、3日、軽井沢町と長野市で、自著『子どもたちは未来の設計者』の出版記念講演も行った。

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