役場新庁舎の周辺整備、7者による公開プロポーザル 基本設計など担う業者決まる

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南東側から見た最優秀提案者の庁舎と複合施設の模型。右側中央の白い建物は軽井沢病院。

 軽井沢町は9月29日、新庁舎と複合施設の基本計画、新庁舎の基本設計の公開プロポーザルを開き、最優秀提案者に「山下設計・三浦慎建築設計室設計共同体」(両者とも本社は東京)を選んだと発表した。町は同共同体と契約し、2025年度の新庁舎着工に向け協議を進める予定だ。

 二次審査は28日、一次審査を通過した7者が参加。業者名を伏せ、建築後のイメージ動画などを見せながらプレゼンテーションした。有識者や町関係者ら8人(1人欠席)による審査委員会が独創性、実現性などを見て採点。次点を引き離し最高得点だった同共同体を、全員一致で選んだ。

 提案によると、敷地の北側(老人福祉センターがある一帯)に3階建ての新庁舎、国道18号側(現庁舎がある一帯)に公民館機能を備えた2階建ての複合施設を配置。屋根の付いたテラスが両棟を繋ぐ計画だ。仮設庁舎を必要としない計画で、建設費節約、二酸化炭素の排出抑制も考慮した。

 施設主要部は鉄筋コンクリート造で、浅間石や地場産木材などを仕上げ材に活用。浅間山の景観や中軽井沢の町並と調和するよう工夫した。デジタル技術の進展により庁舎を訪れる住民の減少を考慮し、新たな地域交流の場として、軽井沢病院との間に人が集まれる緑の空間もつくった。周辺の交通状況改善のため、敷地西側道路を広げ、国道18号と接する交差点に信号機を整備する提案もしている。

 審査委員長を務めた建築家の團紀彦さんは、最優秀提案者の計画について「(上から見ると)鳥が翼を広げて、病院を抱きかかえているような形。病院との間には緑の環境があり、優しいまなざしをもったすばらしい提案だった」と評した。スケジュールでは、2025〜26年度に新庁舎建築、27年度に現庁舎解体、28〜29年度に複合施設建築を予定。概算の建設事業費(建築単価1㎡あたり50万円)は新庁舎37億5千万、複合施設25億円を想定している。

高いレベルの二次審査 世界的建築家の事務所も

 隈研吾建築都市設計事務所、坂茂建築設計など、二次審査に臨んだ多くは海外でも名の知られた建築家の事務所。團さんは「これは一重に、軽井沢町がぜひコンペに参加したいと思う場所だったから」。どの提案もレベルが非常に高く個性的で、考え方の違いが明確に出ていたという。「限られた価値観の中だけではなく、幅広い議論が審査会でできたのは、提案者の素晴らしさによるところが大きい」と振り返った。

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中央公民館で公開されたプロポーザル。ライブ中継も町役場であった。

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