旧ロミッシー別荘とレーモンドの新スタジオ 国の登録有形文化財に

 旧軽井沢にある旧ロミッシー別荘と、建築家アントニン・レーモンドの新スタジオが登録有形文化財に登録される見通しとなった。

 旧ロミッシー別荘は大正12年に建てられた木造二階建ての洋風別荘で、もともとはドイツ人らが暮らしていた。山口百恵さん、三浦友和さんが出演した映画「風立ちぬ」の撮影にも使われたことで知られている。

 新スタジオは、近代建築の巨匠と呼ばれ、軽井沢の聖パウロ教会などを手がけたアントニン・レーモンドの晩年の別荘兼アトリエ。暖炉を中心部においた12角形のスペースと丸太を組んだ天井が特徴だ。

 登録有形文化財は建設後50年を経過し、「歴史的景観に寄与している」「造形の規範となる」「再現が容易でない」など条件のいずれかに当てはまるものとされている。

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上/旧ロミッシー別荘、暖炉のある1階の居間。下/レーモンドの新スタジオ。暖炉を中心に唐傘形に丸太の梁組がかかる。

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