少しの雪でも雪かきしないと大変なことになる軽井沢。さて、そのコツは...

ph_201402-04.jpg牛田さんの雪かき道具。
右から:竹ほうき、プラスチックスコップ(新雪用)、ラッセル(幅広スコップ、雪の移動に)、角スコップ氷を割りすくい取る)、剣スコップ(氷を割る)、スノーダンプ(深雪の移動)、ツルハシ(氷を割る)、アイスピッケル(氷をはぎ取る)。
ph_201402-05.jpg凍った雪をアイスピッケルで取り除く牛田さん。
力をいれなくても氷を水平にはぎとることができ、ツル
ハシのように地面に穴をあけることもないそうだ。
8種類の道具を使い分ける達人

 東海地方から引っ越して、まだ半年の私にとって雪かきは苦手な仕事。寒冷地軽井沢には軽井沢独特の雪かきがあるらしいのだ。もともと、軽井沢は1月、2月は寒すぎて雪が少なく、むしろ3月4月に降ることが多かったらしいが、地球温暖化とともに1月、2月も積雪量が増えたそうだ。
 中軽井沢で喫茶店を経営する牛田健さんは、軽井沢へ来る前は横浜暮らし。雪かきの経験はほとんどなかったが、7年の間にすっかり上達した。「初めはスコップだけあればいいと思っていたが、甘かった」と、しだいに道具は増え、今では8種類を用途によって使い分けるほどに。「軽井沢の積雪量は少ないけど、すぐに雪が凍ってしまう。勝負は雪の降り始め。早い方がいいですね。」降り初めの粉雪は竹ほうきではく。「スコップにすくう量が多いと、重くて続けるのが大変。少なめにした方が効率的」とアドバイス。

ph_201402-06.jpg広い駐車場などは除雪車を使い一気に雪を取り除く。こどもがいる別荘では、雪を1ヵ所にまとめ雪遊び場にすることも。

別荘は屋根の形やアプローチの周りをチェック

 別荘管理の会社で働く柏木祥治さんにとって、除雪は冬の重要な業務だ。別荘の除雪の際には雪がたまりやすい場所を確認してから作業する。別荘は屋根の形もユニークで、雪がたまる場所もいろいろ。また、玄関からのアプローチにも注意する。枕木や砂利の部分はラッセルやスコップ、ほうきを使用する。「融雪剤はコンクリートを傷めてしまうので、注意が必要です」

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