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チャリティアート
「もうひとつの絵画展」

ダイナミックな絵を出品した小柏龍太郎くんと、作品が並ぶ会場。ギャラリー花の妖精の好意でチャリティとして行われた。

 昨年に引き続き、今年も知的障害者による作品展「もうひとつの絵画展」が、南軽井沢のギャラリー花の妖精で、6月25日〜30日まで開催された。高崎市のNPO法人『工房あかね』や、佐久市『こまば学園』から、絵画を中心にアートオブジェやポストカードなど多彩に展示。『工房あかね』代表の小柏桂子さんは「障害があっても、こんなことができるという彼らの可能性を知ってもらいたい」と話している。

●問合わせ TEL 0267−48−1273 ギャラリー花の妖精

 

軽井沢近郊の作家などの作品が一堂に
「現代アート・クラフト展」行われる

平面作品には、かなりの大きさの大作も。

 軽井沢町内の「ホテルマロウド軽井沢」にて、6月24日(金)から27日(月)まで、軽井沢ほか県内外の作家たちの作品を集めた展覧会が開催されている。
 作品は、“モダンアート”をコンセプトに、絵画や版画から、彫金、陶芸、ファイバーアートやガラス作品まで多岐にわたり、20名ほどのプロやセミプロの作品が集められた。中には大きなコンクールで賞されるほどの質の高い作品も並ぶ。
 企画した同ホテルの大川マネージャーは、「クオリティの高い作品がこれだけ多数集められて、私たちも驚いているほど。短い開催期間ですが、なるべくたくさんの方に来場してほしいです」と話す。

作品は購入できるものもある。

 会場には作家本人も来場することもあるそう。初夏の軽井沢の散策がてら、直接アートと作り手に出会える絶好の機会だ。

●開催日:6月24日(月)〜27日(月)
●時 間:10:00〜18:00(最終日17:00まで)
●会 場:ホテルマロウド軽井沢 バンケットホール浅間
●入場無料

●問い合わせ:ホテルマロウド軽井沢
TEL 0267-42-8444

 

さわやか交流ソフトバレーボール大会in軽井沢
熱戦繰り広げられる

使用されるのは、バレーボールよりも少し大きくて柔らかめのボール。初心者でも大いに楽しめる。

 スポーツコミュニティー軽井沢クラブによる「第2回さわやか交流ソフトバレーボール大会in軽井沢」が、6月18・19日の2日間、軽井沢町社会体育館で開催された。
 「豊かな人生にはスポーツが必要」と、老若男女を問わずみんなでスポーツを楽しもうというのが目的で、今年は全国から30チームが集まった。元オリンピック選手の江上由美さんや高橋有紀子さんらプライアチームも参加し、去年同様大いに盛り上がり、熱いプレーが繰り広げられた。
 
また試合の後は交流会や軽井沢を楽しむアフタープランを楽しんだ。

 

ナショナルトラストアカデミーはじまる

講義を聞く参加者たち。

 軽井沢ナショナルトラストが3回にわたって開催する『トラストアカデミー』の第1回目が6月11日浄月庵(旧・有島武郎別荘)で行われた。軽井沢ナショナルトラストの会長・中島松樹さんが、マディン別荘やウィン別荘など軽井沢の外国人が建てた別荘など、これまで調査した歴史的な別荘について約2時間講義した。軽井沢町で移築計画がある三井家別荘についても語り、「明治32年、三笠ホテルが建つ6年前にすでに本格的な洋館別荘が日本人の手によって建てられていた」と述べた。参加した人たちは「それぞれの別荘にある“軽井沢の物語”を知ることができ、とても興味深い」と話していた。
 このあとは7月9日、9月10日の予定。

●問い合わせ:TEL 0267-46-0055

 

ピッキオ、若いツキノワグマを捕獲
「お仕置き」後、山へ放獣

麻酔のかかったクマに、すばやく身体検査を行い、識別タグや発信器を取り付けるピッキオメンバー。

 5月31日、軽井沢町内の別荘地において、1頭の若いツキノワグマが捕獲檻にかかっているのを発見、町からの委託を受けて保護管理を行っているNPO「ピッキオ」は、このクマの今後の行動を調査するため、6月1日、発信器を取り付け山奥への放獣を行った。クマの捕獲は今年に入って初めて。
 日中のクマの目撃情報を受け、ピッキオでは5月28日より捕獲檻を設置していたところ、1頭の雄の小熊がかかった。調査用の発信器の付けられたクマでなかったため、ピッキオのクマ対策チームは1日、長倉国有林内に檻ごと運び込み、麻酔をかけた上で、このクマの身体測定と、識別用のタグや発信器付きの首輪の装着を行った。クマは体重35.5キロ、およそ2歳くらいではないかと見られている。その後、群馬県境に近い山奥に運び、檻から放つ瞬間にとうがらしスプレーをかけたり、ベアドッグ(クマ対策用犬)に吠えさせるなどの「お仕置き」をしてから放獣した。

2匹のベアドッグも登場し、実物のクマの臭いを教える。

 ピッキオは98年の調査開始以来、28頭のツキノワグマを捕獲。現在は、今回のクマを含め8頭に発信器を付け、行動を追跡調査している。ピッキオによれば、今回のクマによるゴミ荒らしなどの被害などが報告された訳ではないが、日中の目撃情報があったため捕獲檻を仕掛けた、とのこと。
 また、現在ピッキオは、全国に先駆けて犬を使ったクマ対策の実施を試み、2匹のベアドッグをトレーニング中だが、今回の捕獲調査でも、麻酔のかかったクマに接近させ臭いを憶えさせるなど、実践活動の場としても活かした。

 

HEARTLAND KARUIZAWA
DRAWING BIENNALE 開催

喜びの受賞者たちと脇田愛二郎さん(右)

 世界でも稀な素描のみの公募展「ハートランド軽井沢ビエンナーレ2005」の授賞式が4月29日、旧軽井沢の脇田美術館中庭で行われた。2003年、六本木ヒルズ内ハートランドビールのコンセプトショップ誕生に合わせてスタートしたこのビエンナーレは今年で2回目。応募総数630件の中から選ばれた4人のコメントは――。

「BOMB」と題した和泉賢太郎さんのカラフルな作品

○ビール瓶がはじけるカラフルな絵を描いた和泉賢太郎さん
「爆弾ではなく、ビールで平和な楽しさをイメージしました」
○グリーンの迫力ある作品は美大4年生の杉山奈津美さん
「グリーンの透明感を出してビンの美しさを表現したかったんです」
○いつもボトルやパッケージの絵を描いていたという山中克子さん
「テーマがぴったりだったので、応募しました。ハートランドビールを味わってイメージした作品です」
○フィルムをつなぎ合わせたような作品の小沢信一さん
「ビールを飲んでいる時間の流れを描きました。画用紙に墨汁だけの作品ですが、内容が評価されたことが嬉しい」

作品は脇田美術館2階に展示されている

 審査にあたった造形作家の脇田愛二郎さんは、「ハートランドビールをモチーフに広く自由な意味での素描を募りました。テーマを与えられることによって、自分の持っていなかった面が出たり、意外な発見があったりして作家にとっても楽しい公募展です」と語った。
 入賞4点を含む入選作品81点は、6月30日まで脇田美術館2階に展示されている。

●問い合わせ:脇田美術館  TEL 0267-42-2639 

 

桜の開花とともに華やかにオープン
軽井沢大賀ホール開館

ホール脇の敷地に「ギャラリー桜の木」より寄贈された桜が、大賀さん(中央)、チョン・ミョンフンさん(右から2番目)らにより植樹された。

 ソニー名誉会長の大賀典雄さんが退職金を寄付し、軽井沢町矢ヶ崎公園内に建設された「軽井沢大賀ホール」が、4月29日に開館した。記念式典に続き、東京フィルハーモニー交響楽団による公開リハーサルが行われ、理想的な音響を追求した五角形サラウンド型ホールで、早速美しいハーモニーが披露された。
 開館式典は、大賀さん、佐藤雅義軽井沢町長、田中康夫長野県知事らが出席して行われた。大賀さんは挨拶の中で、今回の寄贈は、夫人でピアニストの緑さんの提案によるもので、この日を迎えられて大変満足と話し、佐藤町長も「大賀さんからプレゼントされたこの“巨大な楽器”から音楽文化を発信していけるよう、努力を重ねたい」と述べた。

東京フィルハーモニー交響楽団による公開リハーサル。

 続いて、翌日にこけら落としコンサートを控えた韓国出身の世界的指揮者チョン・ミョンフン氏率いる東京フィルの公開リハーサルが行われ、ベートーベンの「田園」が出席者に披露された。
 
オープニングコンサートは4月30日から5月8日まで、国内外で活躍するアーティストや、地元住民たちによる計10公演が行われ、ホールは、開館を待ちわびた町内外の観客ら、およそ8000人を迎え入れることになる。

 

軽井沢の原点を伝える絵本
『ショーさん物語』が発刊される

中島軽井沢ナショナルトラスト会長より軽井沢中学校生へ絵本の贈呈が行われる。

 軽井沢を避暑地として見いだし、その後のリゾート地軽井沢の原点を築いたとされるカナダ人宣教師A.C.ショーの足跡を辿った絵本が、歴史的建築物の調査・記録、保存活動に取り組むボランティア団体「軽井沢ナショナルトラスト」より発刊された。
 絵本『ショーさん物語』は、軽井沢の誇る貴重な文化遺産について子供たちにも理解を深めてもらいたいとの思いから企画され、明治初頭のショー師と軽井沢との出会いから、地元の人との交流を通してこの地に外国人の避暑スタイルが根付いていく過程を、分かりやすい文章とカラフルで愛らしいイラストで表現されている。本文の執筆を担当したのは、同会の会員でもある東京都在住の宮本かほるさん、またイラストは軽井沢町在住の江原一幸さんが手がけた。

絵本の制作を担当した宮本さん(左)と江原さん(右)。

 絵本は、4月23日、ホテルブレストンコートで行われた出版記念・贈呈式の席上で、「軽井沢ナショナルトラスト」より、軽井沢町教育委員会を通して軽井沢中学校1・2年の全生徒500人に寄贈された。中島松樹軽井沢ナショナルトラスト会長は「この絵本が多くの人たちから愛され、軽井沢に素晴らしい文化遺産があることを広く知らせる機会となれば」との願いを語った。
 絵本の制作資金は、(株)ヤッホーブルーイングの「軽井沢高原ビール」の寄付によりまかなわれた。

■『ショーさん物語 〜避暑地軽井沢のはじまり〜」
定価1260円 (平安堂軽井沢店、北軽井沢本の六四館ほか、書店にて販売)
○本の購入についての問い合わせ TEL 0267-46-0055(軽井沢ナショナルトラスト事務局)

■『ショーさん物語』原画展
期 間:4月29日(祝)〜5月31日(火)
場 所:ギャラリー「軽井沢レトロ館」(旧軽銀座内)
問い合わせ:TEL 0267-42-0580(軽井沢レトロ館)

 

環境問題に意識を持ち、身の回りのできることから
「軽井沢環境ネットワーク」設立される

 軽井沢町の企業や行政機関が一体となって環境保全に取り組む「軽井沢環境ネットワーク」が4月20日発足し、中央公民館で設立総会が開催された。
 自然と共生する環境の町を目指し、環境に与える負荷を減らし、環境の保全と改善に取り組むことを目的に、軽井沢観光協会と軽井沢町商工会が中心になって呼びかけたもので、設立総会には、町内の企業・事業所の担当らおよそ40名が参加した。今後、会員となった企業は、各団体ごとに電力やガソリン、コピー用紙の使用量等の削減目標を定め実践し、環境配慮物品の購入やゴミの減量・リサイクルにも取り組んでいく。
 総会で代表に選ばれた荒井宏・軽井沢観光協会長は挨拶の中で「できる範囲内で、一人一人が少しずつ我慢や倹約を心掛けて、環境保全という大きな目標につなげていきたい」と語った。

 

建物に秘められた物語を知ろう
タリアセン「歴史建物ガイド」スタート

 園内に、旧・軽井沢郵便局舎(現・深沢紅子野の花美術館)や小説家の堀辰雄、有島武郎らの別荘が移築保全されている「軽井沢タリアセン」では、この春から、スタッフが建物の由来や歴史にまつわるエピソードなどを紹介する「歴史建物ガイド」をスタートさせる。これまで何気なく訪れていた建物に隠されたストーリーを知れば、軽井沢の魅力がさらに深まるのでは。

 第一期の見学場所は、堀辰雄山荘、野上弥生子書斎、有島武郎別荘、夏の家(ペイネ美術館)、旧・軽井沢郵便局舎(明治四十四年館)。
 次回以降は、イングリッシュローズガーデンや、自然散策コースも予定している。

●開催日:4/15〜6/15までの火・木曜(4/29〜5/8は除く)
●時 間:11:00〜、14:00〜(2回 所用時間60分)
●集 合:軽井沢タリアセン中央ゲート前に集合
※ミュージアムセット券を購入すればガイド料は無料
※なお上記期間以外で団体の申込み可(要予約)

●問い合わせ:軽井沢タリアセン TEL 0267-46-6161

 

天皇皇后両陛下よりいただいた
アサマキスゲの種子を配布

 4月2日、軽井沢町植物園でアサマキスゲ(ユウスゲ)の種子9200粒が町民に配られた。10時の配布予定だったが、まだ寒い中を朝早くから人が集まり、8時半より配られた整理券も9時45分には終了するほどの盛況で、その後も次々訪れては残念そうに帰っていく人も多かった。

 今回配布された種子は、天皇皇后両陛下が昨年秋から夏にかけて、吹上御苑内御所のお庭で採取され秋に町へ届けられたもの。町中に咲かせて欲しいと町長と植物園側が相談し、今回初めての住民への配布となった。天皇陛下からユウスゲの種が贈られるのは昭和55年8月から数えて今回が5回目。配布後、職員の説明を聞き、育て方について熱心に質問する人々も多く見られた。アサマキスゲは4月にプランターなどに種を蒔き、その後移植をして花を咲かすのは4年後とのこと。訪れた人は「広報で知って、関心がありました。ユウスゲはやわらかないい色の花が咲くので楽しみです。」「せっかくの機会なので大切にプランターに育てて庭にきれいに咲かせたいです」と嬉しそうに語っていた。