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環境活動家が講演「夏 の使用電気量を抑え、自然エネルギーへ」

2011年12月20日 17:55

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 小さな子どもをもつ軽井沢町の母親グループ「おやこ企画」が12月20日、反原発を唱える環境活動家・田中優さんを招き中央公民館で講演会を開いた。10月に佐久市であった田中さんの講演を聞いたメンバーが、軽井沢町でも多くの人に聞いてほしいと企画。町内外より約200人が聴講した。
 
 田中さんは「こどもたちのためにできること」というテーマで、放射線から身を守る方法や原発に らない社会の作り方について、スクリーンにデータを示しながら講演。放射線による被害は、大人よりも発達途中の子どもが圧倒的に受けやすいとし、重要な対策として「食べ物に気をつける」「免疫力を高める」「ほこりに注意する」の3点を挙げた。具体的には、「抗酸化物質を含む緑黄色野菜は、被爆した際に増 する活性酸 を抑えるのに効果的」。また、「ほこりに付着して運ばれる放射性セシウ は、高圧で洗い流すのではなく、重曹を融かした水で拭き取るのがよい」などと話した。

 日本にある原子力発電所の総数は54基で、世界で3番目に多い。田中さんは原発が増えた背景に、電気料金の徴収システ (総括原価方式)があると指摘。「人件費や燃料費などの電力販売にかかる総費用に、会社の 酬(総費用の3%)を上乗せして請求するのは、原発を作るほどに会社の利益が上がる仕組み。この方式はやめるべき」と続けた。また、「今は太陽光、風力、水力など小規模でも効率良く電気を供給できる時代。 電気の独 販売をなくし、自由に電気が作れるようにする『発送電の分離』を行うべき」と提案した。

 さらに、原発から自然エネルギーへシフトしていくためには、まずは消費電気量が最も高くなる夏 の日中の使用量を抑える必要があるとし、その方法として工 やオフィスなどの事業所に対し、「夏 の日中は節電すればするほど、電気料金が得になる仕組みを導入したらどうか」と話していた。最後に田中さんは「未来の子どもたちに『2011年3月11日が、社会が良くなるターニングポイント ったん ね』と言われるよう、今を生きる私たちが行動していく必要がある」と めくくった。

 佐久市から講演を聞きに訪れた女性は「情 がないのが一番不安。今日のように具体的な話を聞けると、それに基づいて行動できるので大変ありがたいし、希望が持てる」と話していた。

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