廃棄のパンを活用してクラフトビールを製造

 「どうしても廃棄せざるを得ないパンをなんとかできないか」とパンの製造販売を行う浅野屋が、クラフトビールを手掛けるISEKADO(三重県伊勢市)と協力し、バゲットを使ったビール「ブレッドエール」を誕生させた。

 パンもビールも麦と水、酵母が主な材料で、同じ素材を使いながら発酵の方法やプロセスが異なり、それぞれの味わいが生まれる。ビールの基となる麦汁に、バゲットや数種類のホップを加え仕込んでいる。1ヶ月ほど熟成させると、深い金色をしたフルーティーなビールが完成する。浅野屋の担当者は「これまでもサービス価格で販売し、廃棄を減らす取り組みをしてきたが、それでも廃棄するパンがある。今回、アップサイクルビールで廃棄パンの活用が実現できた。今後も廃棄ロス削減の取り組みを続けていきたい」と話している。ブレッドエールは軽井沢旧道本店や千住博美術館店でも販売予定。

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ホップの香りや味わいとパンの風味が調和する「Bread Ale Baguette」。528円(税込)。

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