


Kaleidoscope 軽井沢が見える万華鏡 No.19
Kaleidoscope
私が東京から軽井沢へ移り住んで、今年でちょうど40年。「軽井沢はどう変わりましたか?」と訊かれても、変わりすぎたことが多くて、何から話してよいか戸惑ってしまいます。軽井沢は良い方向へ変わったのでしょうか?
「おじさん達が守ってくれなかったから、軽井沢がこんなになってしまった!」という可愛い子供の声で、多くの人々に衝撃を与えた放送ドラマ『軽井沢タイムマシン』。2002年~2004年にFM軽井沢で放送され話題となりました。2シリーズ、全12作あり、一昨年まで繰り返し放送されたから聴いたことのある人も多いのではないでしょうか。「軽井沢の歴史探訪と軽井沢の将来展望とのシンクロ」がコンセプト。そこには作者でナレーターの星崎遼さんの鋭い分析と批判、軽井沢への強い愛情が込められていました。
第1作は軽井沢へゴルフに来た男性が一人の男の子と出会い、いつしかゴルフ場になる以前の飛行場だった時代へ。遥か昔の意外な軽井沢に出合います。そして第3作。男の子に連れられて今度は何十年後かの軽井沢へ。そこには廃墟になった街の姿がありました。「おじさん達が守ってくれなかったから、軽井沢がこんなになってしまった!」と男の子は叫ぶのです。「軽井沢はいったいどうなるんだ!」この放送を聴くために毎週末、軽井沢へ来ている(その頃インターネットでは聴けなかったので)という若手別荘族の間で、こんなメールが回りました。第4作で、この1話は完結します。軽井沢が廃墟のままでなくてよかったとホッとしたのでした。
このドラマの根底に流れているのは「軽井沢の原点」です。A.C.ショーや先人達が築いた「避暑地としての精神」をうまく織り込んで仕上げたドラマにすっかり魅了され、ぜひ、この脚本を掲載させてほしいと知人を通して頼みました。実現にはいたりませんでしたが、その後もドラマは続き、時にはユーモアをまじえて"軽井沢の精神"をさりげなく伝え、繰り返し長い間オンエアされたのです。
星崎遼さんが2012年6月に亡くなったことを知ったのは、秋になってからでした。星崎さんのご冥福をお祈りします。「軽井沢の原点」に多くの人が気づくためにも、このドラマは繰り返し放送してほしいと願っています。
「Kaleidoscope」は今号をもって、しばらくお休みします。
(広川小夜子 軽井沢新聞編集長)
「おじさん達が守ってくれなかったから、軽井沢がこんなになってしまった!」という可愛い子供の声で、多くの人々に衝撃を与えた放送ドラマ『軽井沢タイムマシン』。2002年~2004年にFM軽井沢で放送され話題となりました。2シリーズ、全12作あり、一昨年まで繰り返し放送されたから聴いたことのある人も多いのではないでしょうか。「軽井沢の歴史探訪と軽井沢の将来展望とのシンクロ」がコンセプト。そこには作者でナレーターの星崎遼さんの鋭い分析と批判、軽井沢への強い愛情が込められていました。
第1作は軽井沢へゴルフに来た男性が一人の男の子と出会い、いつしかゴルフ場になる以前の飛行場だった時代へ。遥か昔の意外な軽井沢に出合います。そして第3作。男の子に連れられて今度は何十年後かの軽井沢へ。そこには廃墟になった街の姿がありました。「おじさん達が守ってくれなかったから、軽井沢がこんなになってしまった!」と男の子は叫ぶのです。「軽井沢はいったいどうなるんだ!」この放送を聴くために毎週末、軽井沢へ来ている(その頃インターネットでは聴けなかったので)という若手別荘族の間で、こんなメールが回りました。第4作で、この1話は完結します。軽井沢が廃墟のままでなくてよかったとホッとしたのでした。
このドラマの根底に流れているのは「軽井沢の原点」です。A.C.ショーや先人達が築いた「避暑地としての精神」をうまく織り込んで仕上げたドラマにすっかり魅了され、ぜひ、この脚本を掲載させてほしいと知人を通して頼みました。実現にはいたりませんでしたが、その後もドラマは続き、時にはユーモアをまじえて"軽井沢の精神"をさりげなく伝え、繰り返し長い間オンエアされたのです。
星崎遼さんが2012年6月に亡くなったことを知ったのは、秋になってからでした。星崎さんのご冥福をお祈りします。「軽井沢の原点」に多くの人が気づくためにも、このドラマは繰り返し放送してほしいと願っています。
「Kaleidoscope」は今号をもって、しばらくお休みします。
(広川小夜子 軽井沢新聞編集長)


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