議会ウォッチャー 町議会6月会議を振り返って

 軽井沢町議会の一般質問は議員1人につき最大60分(答弁を含む)が与えられる。新人に限らず、議員にとって言わば晴れ舞台の機会だ。新人3人は17分から57分を使って各々の考えを述べ、議会デビューを果たした(録画有)。

 6月会議では補正予算を含む全ての議案(請願を除く)が起立全員で可決した。観光関係ではインバウンド誘客を含む2千万円強の追加補正を加えた1億円強。旧三笠ホテル保存修理事業インフレスライドでの3千500万円増。旧軽井沢駐車場の解体工事、5〜6年度合計で2億8千万円など。

 10月から3回目の実証実験を予定しているデマンド交通への負担金2千300万円(2事業者と町による按分)は、国補助金が終了した中で運行データ取得を続けるために必要と説明があったが、それなら(前回7時半からの運行を9時からに短縮)9時前のデータ取得も必要ではとの問いに対して消化不良のまま質疑を終えた。一方、町長は閉会後の6月22日に行った後援会総会にて、実験中の交通事業者ありきではなく、先行自治体における導入のリサーチを開始したと述べており、今後のデマンド交通の進捗から目が離せない。

 児童発達支援センター建設工事費約800万円増(設計者の違算と町の検収不足による)については、今後責任分担等を求めるとはしたが、内容は未決のまま全会一致で可決した。

 インボイス延期を求める請願を付託された総務常任委員会では賛成討論はなく、本会議にて2議員が採択賛成を表したが、賛成少数で不採択に決した。県内では小諸市、佐久市を含む4市6町9村が採択している。

 次の9月会議は決算審査が中心となろう。予算と比較して決算は軽視されがちだが、前町政の総括でもあり、一つの区切りとして重要になる。

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