千ヶ滝分校の同窓生らが思い出を語る

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 1956年まで千ヶ滝にあった軽井沢小学校千ヶ滝分校の同窓生らによるトークイベントが、9月10日軽井沢図書館で行われた(主催/戦中戦後の歴史を語り継ぐ会)。千ヶ滝分校はもともと大正時代に小説家で教育者でもあった沖野岩三郎が設立した「千ヶ滝学園」が前身で、1945年4月に軽井沢第一国民学校の分校として、地元や疎開してきた子どもたちの学び舎となった。

 この日のトークイベントは、戦中戦後に千ヶ滝分校に通った6名が思い出を披露。「戦後の食糧難の時代でも、クラスの人が優しくて、白樺や浅間山など自然に恵まれて幸せな時間を過ごすことができた」「地元の子は丸刈りなのに、都会から疎開してきた子は坊ちゃん刈りで半ズボン。垢ぬけていた」「軽井沢では敵機が来ることもなく、平和でのんびりと過ごした。軽井沢は心のふるさと。千ヶ滝分校は永遠の宝物」と振り返った。

 戦後の1950年9月には、日本で初めてのカラー映画「カルメン故郷に帰る」の撮影が千ヶ滝分校の校庭で行われ、トークイベントに参加した数名がエキストラとして撮影に参加。実際の映像を見せながら、「これは分校の講堂で、隣が校舎」などと当時の様子を語った。

 トークイベントの最後には、千ヶ滝学園時代の生徒の記憶から復元した千ヶ滝学園校歌を、千ヶ滝ゆかりの音楽家・マキ奈尾美さんが披露した。

 トークイベントを企画した「戦中戦後の歴史を語り継ぐ会」代表の倉石文彰さんは「戦争で軽井沢にも厳しい時代があった。こんな思いは自分たちで終わりにしたいと思ったが、今、ウクライナで戦争が起きている。平和の大切さを伝えたい」と話した。

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