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軽井沢新聞 > ピープル 最新号 > 2014 No.128
軽井沢新聞 ピープル 軽井沢人物語

スノーボードを通じて、「人をキラキラと輝かせたい」

ソルトレイク五輪スノーボードハーフパイプ日本代表 橋本 通代さん

ソルトレイク五輪スノーボードハーフパイプ日本代表 橋本  通代さん橋本 通代さん
 2002年のソルトレイク五輪でスノーボードハーフパイプ競技に出場し、12位という結果を残した。
「あとになってから、五輪の順位って大事なんだって、思いましたね。当時はメダルよりも、高く飛んで人の心に残る滑りをしたい気持ちの方が強かった」と振り返る。
 中学、高校時代は帰宅部。「もともと文化系で、体育の授業もほとんど休んでいる学生でした」。転機は四天王寺国際仏教大1年の冬。友人に連れられて滑ったスキーにのめり込んだ。24歳でスノーボードに転向すると、3年目でプロ資格取得、5年目でワールドカップ準優勝2回、6年目で五輪出場と、世界への階段を一気に駆け上がった。
 そのスピードがあまりに早かったためか、五輪後は心のガソリンがカラカラに。「スノーボードをするのも、見ることさえ嫌になった」。医師の下した診断は燃え尽き症候群。それでも無理を押して滑りに出たところ、着地地点まで20mの長さがあるジャンプ台から転倒。頸椎損傷の大けがを負った。「自業自得。ただ、もうスノーボードをしなくていいと思うと、心は楽になった」。
 モットーは「キラキラと輝いて生きること」。手術、入院期間を経て4カ月の自宅療養中「次は何をしたいか」考えた。たどり着いた答えは「人をキラキラと輝かせること」。そしてその手段はやはり、これまでも一緒に歩んできた「スノーボード」だった。
 2003年に子どものための宿泊型スノーボードプログラム「KIRARA KAMP」を立ち上げ、今も各地で展開。2006年にはキッズスノーボーダーの大会「インディパークジャム」をスタート。世界へ羽ばたく登竜門となるアジア最大級のジュニア大会として注目を集めている。ソチ五輪に出場する角野友基選手も歴代の優勝者の一人だ。
 夫、一男一女の4人家族。「自然のあるところで子育てを」と、2012年5月、埼玉県川口市から軽井沢町に移住。今冬、スキーやスノーボードアイテムの正規バートン専門レンタルショップ「KIRARA Cafe & Rental」をプリンス通りにオープンした。
「スノーボード経験のない人にも、簡単に、安全に、楽しく体験してもらえるよう、取り組んでいきたい」
 スノーボードを通じてキラキラを広める、橋本さんの軽井沢での挑戦が始まった。
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