軽井沢のゴミ問題

人が生活する上で、必ず発生するゴミ。別荘地であり、観光地でもある軽井沢は、この場所ならではの問題を抱えている。
全部で17分類 集められたゴミの行方は

 軽井沢では、可燃ごみ・容器包装プラスチック・不燃ごみ(9分別)・粗大ごみ・ペットボトル・古紙類(4分別)と合計17種類にゴミを分別する。指定ゴミ袋は3種類、指名記入欄もある。収集されたゴミはどのように処分されるのだろうか。
 町役場生活環境課衛生係によれば、細かく分けることで、ゴミを低コストで処理でき、より多くの資源を再利用できるという。具体的にはプラスチック、びん、ペットボトルをリサイクルし、可燃ごみは佐久の処理場で焼却する。カンや金属類は売却し、その他の不燃物は業者によって処理され、中野市や野沢温泉村の最終処分場へ運ばれる。最終処分場を持たない軽井沢は、なるべく細かく分別をすることで、廃棄物を減らす方法をとっている。

ph_201409_02.jpgGWのじん介処理場(2014年5月7日撮影)
排出量は冬の3倍 夏の軽井沢のゴミ問題

 別荘所有者にとって、ゴミは頭を悩ませる原因になることも多い。
 中軽井沢三井の森では、敷地内21ヵ所にゴミステーションを設置しているが、夏季シーズンは毎日、GW連休とお盆の間は1日2回ゴミ収集を行わないと間に合わず、ゴミの量も普段の倍以上になるという。「分別が甘かったり、指定以外の袋でゴミが出されていたりするので、集めたゴミをじん介処理場に持って行く前に、再度点検・分別し直します」と三井の森中軽井沢管理センターの荻原さん。別荘地に限らず、GWや夏の間、軽井沢のゴミの量は跳ね上がる。2013年8月の可燃ごみの量は同年2月の約3倍。町内各地区には105ヵ所の集積所、155ヵ所の路上回収所が設置され、12人体制で収集を行う。夏期はさらに臨時職員を募集するが、夏場は夜間にゴミを持ち込む人が増え、朝になると集積所の扉が壊れていることもある。
 別荘民からは「ゴミの収集日が軽井沢を発つ日と合わないことが多い」(吉ヶ沢エリア)、「数日の滞在ではゴミが溜まらないので、なかなか町の指定通りにはゴミを捨てられないのが現状」(千ヶ滝西区)といった声も。せせらぎの里に別荘を持つFさんは、「ここまで細かい分別は逆効果。軽井沢に頻繁に来ない人に、ビンを色分けしてゴミに出すように言っても無理がある。もう少し現実に即した優しいルールでもいいと思いますね」とアドバイスする。

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