


「軽井沢で狂言10周年」を支えてきた
井上燎治さんに聞く
今年の公演は、舞台で笛を吹く場面も
人間国宝の野村万作さんとテレビでもおなじみの野村萬斎さんは毎回出演。10年続けてきただけに軽井沢の公演には思い入れも強いという。野村万作さんは「軽井沢の公演は、お客さんとの距離が近く、観客の心が舞台に伝わってとても演じやすい」と話している。
今回の演目は3番あり、狂言では珍しく関東を舞台にした「入間川」、にぎやかな狂言古舞がいくつも登場する「樋の酒」。もう一つの演目「吹取」では実際に舞台で笛を吹く場面が話題を呼んでいる。
軽井沢夏の宵の狂言
8月6日(土)18:00~ 軽井沢大賀ホール
全席指定S席7000円 A席5000円 B席4000円
チケットは大賀ホール、チケットぴあで販売。
TEL043-238-4808(燎の会)
能楽師の井上燎治さんが軽井沢大賀ホールに関心を持ち、どんなホールなのかと見に行ったのが11年前。5角形のホールは客席との距離が近く、桧造りの舞台で手を叩いてみると素晴らしい響きだった。井上さんは直観的に、ここなら能・狂言の良い公演ができると思った。館長に話すと、もともと洋楽中心のホールだったので、日本の古典芸能の公演は予想外だったようだが、「それはすばらしい」と賛同してくれた。翌年には野村万作・萬斎親子、人間国宝の梅若玄祥さんも出演して「能と狂言」を上演。超満員の観客に大賀ホールの事務局も驚いたという。しかし、3年目には入場者が4割に落ち込んだ。大赤字となり井上さんは転換をせまられることとなる。これでは続けていくことは難しくなると思った井上さんは、能を止め、わかりやすくて楽しめる狂言だけの演目にした。この企画は好調に進み「夏の宵の狂言」は定着していった。一昨年は町長も開演前に挨拶し、姉妹都市カナダのウィスラー市長も観劇した。毎夏、楽しみに訪れる別荘客や住民のリピーターが井上さんの励みになっている。
また、公演とは別に能・狂言の体験教室を行ってきた。狂言の親しみやすさを知ってもらい、古典芸能との距離を縮めるのが目的だった。「くだけた形で古典芸能を知ってもらい、ここから発信していきたい」。10周年へ向けて、今日も井上さんは千葉の自宅と軽井沢を往復する。
人間国宝の野村万作さんとテレビでもおなじみの野村萬斎さんは毎回出演。10年続けてきただけに軽井沢の公演には思い入れも強いという。野村万作さんは「軽井沢の公演は、お客さんとの距離が近く、観客の心が舞台に伝わってとても演じやすい」と話している。
今回の演目は3番あり、狂言では珍しく関東を舞台にした「入間川」、にぎやかな狂言古舞がいくつも登場する「樋の酒」。もう一つの演目「吹取」では実際に舞台で笛を吹く場面が話題を呼んでいる。
軽井沢夏の宵の狂言
8月6日(土)18:00~ 軽井沢大賀ホール
全席指定S席7000円 A席5000円 B席4000円
チケットは大賀ホール、チケットぴあで販売。
TEL043-238-4808(燎の会)
能楽師の井上燎治さんが軽井沢大賀ホールに関心を持ち、どんなホールなのかと見に行ったのが11年前。5角形のホールは客席との距離が近く、桧造りの舞台で手を叩いてみると素晴らしい響きだった。井上さんは直観的に、ここなら能・狂言の良い公演ができると思った。館長に話すと、もともと洋楽中心のホールだったので、日本の古典芸能の公演は予想外だったようだが、「それはすばらしい」と賛同してくれた。翌年には野村万作・萬斎親子、人間国宝の梅若玄祥さんも出演して「能と狂言」を上演。超満員の観客に大賀ホールの事務局も驚いたという。しかし、3年目には入場者が4割に落ち込んだ。大赤字となり井上さんは転換をせまられることとなる。これでは続けていくことは難しくなると思った井上さんは、能を止め、わかりやすくて楽しめる狂言だけの演目にした。この企画は好調に進み「夏の宵の狂言」は定着していった。一昨年は町長も開演前に挨拶し、姉妹都市カナダのウィスラー市長も観劇した。毎夏、楽しみに訪れる別荘客や住民のリピーターが井上さんの励みになっている。
また、公演とは別に能・狂言の体験教室を行ってきた。狂言の親しみやすさを知ってもらい、古典芸能との距離を縮めるのが目的だった。「くだけた形で古典芸能を知ってもらい、ここから発信していきたい」。10周年へ向けて、今日も井上さんは千葉の自宅と軽井沢を往復する。


- 127年目の軽井沢Vol.1~5
- 127年目の軽井沢Vol.6~9
- Essay 小宮山洋子(ジャーナリスト)
- EVENT REPORT
- FRESH Karuizawa 20's
- FRESH Karuizawa 20's 第4回佐々木織さん(29歳)
- FRESH Karuizawa 20's 第5回佐々木織さん
- Karuizawa Kids
- Karuizawa Report
- No.213(2021年3月)
- 「軽井沢で狂言10周年」を支えてきた井上燎治さんに聞く
- 『軽井沢町自然保護審議会』って何?
- お料理好きマダムのCOOKING
- この秋読みたい軽井沢ゆかりの本
- その軌跡と功績をたどる-軽井沢高原文庫30周年-
- テタンジェウィーク in Karuizawa開催
- フレンチトースト
- 世界各地で活躍する軽井沢ゆかりの人 -街角interview-
- 南軽井沢・発地メガソーラー
- 堀辰雄文学記念館の前に、なぜ本陣の門が?
- 御嶽海の活躍で注目 軽井沢町出身力士「大昇」って?
- 時の流れを超えて、あの歴史的有名人が語る
- 東日本大震災から8年
- 森山良子さんインタビュー
- 藤巻町政10年、住民有志アンケート
- 読書の秋 いま読みたいこの1冊
- 軽井沢が見える万華鏡① No.1~5
- 軽井沢が見える万華鏡② No.6~10
- 軽井沢が見える万華鏡③ No.11~15
- 軽井沢が見える万華鏡④ No.16~20
- 軽井沢が見える万華鏡⑤ No.21~25
- 軽井沢が見える万華鏡⑥ No.26~30
- 軽井沢が見える万華鏡⑦No.31~35
- 軽井沢で出会った人々 vol.9
- 軽井沢で出会った人々 vol.01
- 軽井沢で出会った人々vlo.11
- 軽井沢で出会った人々vol.10
- 軽井沢で出会った人々vol.14
- 軽井沢で出会った人々vol.15
- 軽井沢で出会った人々vol.16
- 軽井沢で出会った人々vol.4
- 軽井沢で出会った人々vol.5
- 軽井沢で出会った人々vol.6
- 軽井沢で出会った人々vol.7
- 軽井沢で楽しむ食の秋
- 軽井沢の文化遺産は守れるか①
- 軽井沢の文化遺産は守れるか②
- 軽井沢の文化遺産は守れるか③
- 軽井沢の文化遺産は守れるか④
- 軽井沢の文化遺産は守れるか⑤
- 軽井沢の文化遺産は守れるか⑥
- 軽井沢クマ物語
- 軽井沢クラフトビール
- 軽井沢ライフ探訪