軽井沢朗読館長、フランス人冒険飛行家の朗読舞台を日仏で計画 クラファンも
フランス人の冒険飛行家アンドレ・ジャピー(1904~74年)と日本の人々の友情物語を次の世代に伝えようと、軽井沢朗読館の館長青木裕子さんが日仏朗読舞台「アンドレの翼」を計画している。
今年9月にフランスのパリと、アンドレ生誕の地ポークールで公演し、来年は日本でも予定。舞台制作費などに充てるため、クラウドファンディング(目標金額210万円)も6月1日から始めた。
ジャピーは1936年、パリ~東京の100時間単独飛行に挑むも、残り約1,000km地点の佐賀県脊振山に不時着。地元の村人に救助され、九州大学病院で4カ月治療したのち回復。翌年、東京~ロンドンの長距離飛行に挑んだ、日本の「神風号」プロジェクトにも協力した。
単独飛行挑戦から90年を迎える2026年には、日仏のチームがジャピーの飛べなかった佐賀~東京間を復元機で飛ぶプロジェクトを進行。青木さんは「その先駆けとして、フランス公演をぜひ成功に導きたい」と、支援を呼びかけている。
(軽井沢朗読館の館長、青木裕子さん)
公演は2013~14年にも日本とフランスで行ったが、「大きく進化した、まったく新しい表現として生まれ変わる」という。前回も共演したフランス在住の女優ヴァンダ・ベヌさんとの日仏2カ国語の朗読芝居に、チェンバロなどの生演奏や映像も加わる。クラウドファンディングのサイトはこちら。