「軽井沢宿~海野宿」自転車ツーリング③(完結)

「軽井沢宿~海野宿」自転車ツーリング①
「軽井沢宿~海野宿」自転車ツーリング②

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小諸市唐松の信号待ち。自転車に乗っているときは「車両用信号に従って交差点の端を通る」。自転車を引いているときは「歩行者用信号機に従って横断歩道を渡る」。そんな基本的なことを、今回のツーリングで初めて知りました。

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北国街道小諸宿は近年、古い建物を生かして新店舗がオープンしている注目のエリア。サイフォンコーヒーと盆栽を楽しむ「彩本堂」、ピザ店「Citta Slow」、床屋をリノベした「ビストロアオクビ」など、老舗の中に新店が混じって、相乗効果でお客さんが増えているのだそう。

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国の重要文化財、小諸城大手門前の公園で長めの休憩です。

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2度目のグルメタイムは、丁子庵のおやき。200年以上の歴史がある、言わずと知れた小諸の老舗そば店ですが、そばおやきも人気。

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中身は王道の野沢菜。ふっくら生地に絶妙な塩加減の野沢菜がずっしりつまっています。

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小諸観光局の方から懐古園の紅葉情報のお話もありました。腹ごしらえを終えたら出発です。

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東御市の滋野駅近くに立つ、力士雷電の碑。1861年に建てられたもので、揮毫は信州松代藩士の佐久間象山。かつて「石碑の欠片を持っていると雷電のように強くなれる」という迷信があったようで、削って行く人があとを絶たなかったのだとか。傷みが激しくなり、新しい碑が隣りに建立されました。

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田中駅周辺は電線がなく、すっきりと整った街並。

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田中駅~海野宿は約2km。歩行者、自転車の専用道路があり、歩くのも気持ちよさそうです。

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海野宿入口の白鳥神社に到着。ケガもなく、参加者全員が完走。

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恵比寿様、大黒天様も笑顔で祝福してくれています。アイスキャンディーが評判のカフェ「麦」が、定休日だったのが残念!

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田中駅に戻って最後のグルメは東御市の銘菓、花岡の「胡桃の醍醐味」。

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貸切電車に自転車をしっかりくくりつけたら出発。

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途中、浅間山がきれいに見える御代田~信濃追分間では、運転手さんが速度を緩めてくれる粋な計らいも。

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今回の貸切列車は、今回のツアーの主催者の1人、フィールド・マネジメントの大雲社長の名からとって「BIG CLOUD」号。フロントの看板も特注。列車の湘南カラーも、藤沢市生まれの社長の希望でした。

<今回参加してみて>

自転車のスピードだからこそわかる発見が沢山ありました。北国街道がどの道かそもそも分かっていなかったし、馬瀬口に明治天皇の休憩所があったことも初めて知りました。観光客はもちろん、私のように車移動が日常化している地元民にも十分楽しめる内容だと思いました。

運動習慣がなかったため、体力的にキツイかなと最初は思っていました。実際はずっとゆるやかな下りで、しかも電動自転車だったので余裕~。とまではいきませんが、余力を残して完走できました。体力に自身のある方には、海野宿出発の逆のルートがあるとちょうどいいかも。いずれにしろ軽井沢と海野宿の500mの標高差は、自転車とトレインを組み合わせた観光には、相性が良さそうです。

今回は中山道・北国街道沿いを忠実に走りましたが、ちょっと道を逸れれば別の観光スポットもありますし、今回食べた3つのグルメ以外にも、美味しいものは沢山あります。同じルートでも違う季節なら、全く別の風景を楽しめたでしょうし、組み合わせは無限大。大きな可能性を秘めた、観光コンテンツだと思いました。

しなの鉄道との連携、ガイドの育成、サポートスタッフの確保など、一回の開催でも多大な労力が必要ですが、1シーズンに1回ずつでも開催されたら楽しいし、盛り上がりそうですね。

主催者の方々、スタッフの皆様、ありがとうございました。
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