冷水浴び、駆け、祈る 大寒の伝統行事「寒の水」
「よいしょー」「おりゃあー」。氷点下5度の凍てつく寒さの中、ふんどし姿の男たちの威勢のいい掛け声が、御代田町草越地区に響き渡った。
写真=樽にたまった水をくみあげ全身に浴びる水行者。
大寒の1月20日、同地区の伝統行事「寒の水」(県無形民俗文化財)が行われた。水行者と呼ばれる20~70代の男衆36人が、地区内6カ所の水場で水をかぶった後、頭にかぶった兎巾(ときん)と呼ばれるわら製の冠を熊野神社に奉納。無病息災や五穀豊穣を祈願した。
写真=頭につけていた兎巾を熊野神社に奉納し祈願。
集まった見学者の声援に応えるように何度も水を浴びる人もいれば、水温よりも風を冷たく感じ、「水があったかい」と叫ぶ水行者の姿も見られた。最年長の水行者は、佐久市から参加した72歳の小金沢守雄さん。水行を終え、焚き火で体を温めながら「ふんどしが凍るほどの寒さでした。まずは健康一番。家内安全と世界の平和を願って水を浴びました」と震える声で語った。
写真=水行を終え冷えた体を温める男衆。




