フランスのチョコレート事情

ph_201402-01.jpg復活祭にはウサギをモチーフにしたチョコレートが店頭に並ぶ。
ph_201402-02.jpg 「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」の新作はコーヒーの香りをきかせたボンボンショコラ。



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老舗ショコラティエ「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」の取材に訪れた加納さん。

バレンタインデーに近いこの季節、日本でよく目にするのがチョコレート。しかし、フランスではチョコレートの時期といえばクリスマスと復活祭だ。ショコラティエという言葉が日本でも大流行だが、本場パリではどうなのか、聞いてみた。
「フランスのバレンタインデーは男性から女性へ贈り物をしますが、多いのは花束。近年は日本の影響でチョコレートを贈ることも増えてきました。最近のチョコレートの傾向は、香りと香りを組み合わせてみたり、ジュレとガナッシュを層にしたり、カカオの原産国だけでなく、ワインのようにどの地域のどんな畑なのかまでこだわったり、よりオリジナリティを追求しているショコラティエが多いですね。小さな一粒ですが、チョコレートは職人や生産者の技術、こだわり、品質が詰まった小宇宙。色々なチョコレートが店頭に並ぶこの時期に、フランスのチョコレートもぜひ楽しんでみてください」

加納雪乃
パリ在住。食文化、バレエ、時計を専門にジャーナリストとして活躍中。毎夏を軽井沢で過ごす。著書に「パリ スイーツの話」「パリ オペラ座バレエと街歩き」。加納さんのパリでの活躍は4月発売の「軽井沢ヴィネット114号」に掲載予定。お楽しみに!

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