議会ウォッチャーの6月メモ

 改選後の町議会6月会議(6月1〜16日)の一般質問では、新人3人を含む10人の議員が質問した。

 「デマンド交通の今後」について、町は3回目の実証実験(令和5年10月初旬〜令和6年3月末)に際し、「電話予約・現金取扱」の委託に400万円、運行負担金として2千300万円を計上。年間運用の場合は、5千400万円かそれ以上になる可能性がある。一方、事前予約は出来ず、当日朝8時からのみで、運行時間も9時から(前回は7時半〜)に短縮。町民の利便性を考えた時、逆行しているとの疑問がある。観光MaaS事業者ありきではなく、福祉に値する実現を求めたい。

 また「軽井沢病院の経営」についての一般質問には多数の傍聴者が来場した。コロナ禍の診療控えで収入が減ったにも関わらす、高額医療機器を導入した点を指摘。令和3年度末に借入・4年度当初に繰入をしたにも関わらず、補正は4年12月に提出された点も問題。町長からは満足度を高めるテコ入れを開始したところであり、必要な情報公開や具体的な改善策を展開していくとの回答があった。

 児童発達支援センター建設工事費約800万円増の変更は、設計者の違算と町の検収不充分によるものと説明。責任の所在がどこにあるのか、また責任の程度はどのように分担されるべきか。同議案は9日社会常任委員会に付託され審査された。他補正予算を含め16日本会議での表決に注目したい。

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ワゴン型の乗り合いタクシー「よぶのる軽井沢」。前回は車両4台を7時半から19時まで運行した。

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