【プロが解決! お悩み相談】お散歩シーズンはマダニに注意
軽井沢には様々なジャンルのプロがいます。そんな専門家のアドバイスで日頃の悩みを解決する連載コーナー。ワンちゃんのお散歩で気になるマダニの問題を、あさま動物病院の原先生にお聞きします。
あい:お友達のワンちゃんにマダニが付いてびっくりしていました。マダニはどこにいるのですか?
原先生:本来はイノシシやシカなどの動物についていて、それが草むらなどに落ちます。哺乳類が通りかかるのを、待ち構えているんだね。
あい:私の犬にはこれまで一度もマダニは付いたことないけど、何か違いはあるの?
原先生:一番はお散歩のコースだと思います。野生動物がいるところへ行けばつくし、草むらに顔を突っ込んで臭いをかいだりしてつくことも。笹もマダニが多いね。
あい: 人間がマダニで亡くなることもあると聞きました。
原先生: 人間のSFTS(重症熱性血小板減少症候群)という病気は、ダニからうつることがあります。感染している犬や猫になめられたり、噛まれたりしたことで人が感染することもあります。
あい:マダニが付着しているのを見つけたら、どうすればいい?
原先生: 素手で触らずにガムテープやセロテープで取ってください。 もしマダニが皮膚に食い込んでいる場合は、決して触らずに病院に来てもらうか、ダニピンという専用のピンセットで取ると、頭も残らずに取れます。ダニピンは動物病院でも売っていますよ。
あい:怖いなぁ。お散歩するのやめようかな‥
原先生:予防が大切なので、飲み薬やスポットタイプなど予防薬を使うことをお薦めします。
あい:薬以外の方法もありますか?
原先生: ハーブも良いと言いますが、効果がどのくらいあるかはわかりません。吸血する前に見つけて取ることが一番大事です。散歩から帰ってきた後に、ブラッシングをすることはとっても有効。目や耳の裏、指の間につきやすいので、特に注意して見てください。
教えてくれた人は、原浩太郎 さん
御代田町のあさま動物病院院長。協力者を集めて、保護された子猫の授乳ボランティアに取り組んでいる。