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軽井沢新聞 > スペシャル 最新号 > スペシャル 138・139号(2014年12月)
軽井沢新聞 スペシャル 軽井沢が見える万華鏡

広川小夜子(軽井沢新聞編集長)

2015年、どうなる日本、そして軽井沢は…


軽井沢町役場の玄関前には『軽井沢町民憲章』の
碑が置かれている。
 TVドラマや舞台化もされ人気を集めた村上もとか原作の「JIN-仁」の中で、タイムスリップして江戸末期にやって来た主人公・南方仁に勝海舟が「未来の日本はどうなんだ?」と尋ねる場面がある。仁が「平和で争いのない穏やかな国になっている」と答えると、勝は「よかった」とうなずく。戦(いくさ)の続く歴史を経て平和になった日本を大切にしなければいけないと思わせるシーンだ。軽井沢新聞のこの号が発行されるときには衆議院選挙は終わっている。今回の選挙は「経済政策を問う」のではなく「日本の未来を考える」を優先順位とする選挙であってほしかった。「平和な日々」がお金より大切だということは、3・11や原発事故で日本人は身にしみて分かっているはずだ。
 軽井沢のことに話題を変えよう。発地のメガソーラー計画に関して、10月号のコラムで「自ら軽井沢町民憲章で『緑ゆたかな高原の自然を愛し守りましょう』と謳っている軽井沢町が、まさかこれを認めることはないと思うが」と書いたのだが、自然保護審議会と町長はこの計画を事実上許可した。これには多くの住民ががっかりし、先月号のアンケートでも「納得できない」人が73%を占めた。『発地メガソーラー計画を考える会』は「町長と審議会だけで決めるのではなく、町民代表の町議会議員にも議論してほしい」と町議会へ陳情書を出し、有志で集めた設置反対の署名を町長へ提出した。この様子をNHKや信越放送、信濃毎日新聞などマスコミが報道し話題となった。
 ここで注目したいことがある。太陽光発電を認める理由に町があげるのは2011年に「軽井沢町は再生可能エネルギー推進の町として議会で決めたから」だという。しかし、その頃と現在とでは状況が変わっている。太陽光発電施設は2014年6月末までに原発70基分の7178万KWが既に国に認可されている(経済産業省・資源エネルギー庁発表)ということを町や同審議会は知らないのだろうか(10月24日付信濃毎日新聞『社説』にも掲載されている)。太陽光発電施設の数はこれで充分満たされている(送電線の問題で稼働は15%)。何も軽井沢のような歴史あるリゾート地が自然を損なってまで設置することはない。軽井沢町が「再生可能エネルギー推進の町」というなら、現状を踏まえた上で、送電線や蓄電の研究を推進するよう政府に進言すべきだ。県議会再生可能エネルギー普及促進議員連盟では既に進言や要望を行っている。

『軽井沢が見える万華鏡』は今回で終了します。
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