【プロが解決! お悩み相談】好きな家具だけじゃ、 理想の空間にならない?

軽井沢には様々なジャンルのプロが数多く暮らしています。そんな専門家によるアドバイスで、日ごろの悩みを解決。新生活が始まる4月号は、インテリアデザイナーの宇野陽子さんが新人スタッフあいちゃんの悩みにお答えします。

「好きな家具だけじゃ、理想の空間にならない?」

あいちゃん:春だし、気分を変えてお部屋も素敵にしたいけど、どうにもまとまらなくて...。

宇野さん:そういうお悩み、実はすごく多いのよ。私もこれまで250軒以上のお宅を見てきたけれど、そのうち殆どが「気に入って買った物の寄せ集め」状態。まずは、お部屋の"ムード"を決めることが大切なんだけどね。

あいちゃん:ムードって、たとえばどんな?

宇野さん:フォーマル、カジュアル、エレガント、シンプル...いろいろあるけれど、自分がどんな雰囲気の部屋にしたいかを決めると選びやすいわ。

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あいちゃん:でも、どれも好きな家具なんだけどなあ。

宇野さん:「好き」だけでは空間はまとまらないの。生活はできても、バラバラな印象になってしまうことも。大事なのは"調和"なの。

あいちゃん:じゃあ、何を見ればいいの?

宇野さん:家具同士の相性も大事だけれど見落としがちなのが床。実は、床の存在ってとても大きいの。お部屋の土台で面積が広いから、空間の印象がかなり決まってしまうの。

あいちゃん:床って、そんなに影響あるんだ!

宇野さん:そうなの。そして「床は茶色が当たり前」という思い込みも捨てていいの。今は床材の種類も豊富だし、DIYで貼れる床材もあるわ。

あいちゃん:私の家、床と家具の色がちぐはぐかも...

宇野さん:あとは家具を塗り替えてみるのもひとつ。すべてを買い替えるのは大変だけど、お部屋のムードに合わせて家具の色を変えるだけでもお部屋は素敵になるし、気分も変わるわ。

あいちゃん:分かった。これからは「好き」だけじゃなくて「調和」も意識してお部屋を素敵にしていきたいな!

教えてくれた人は...宇野陽子 さん
米国デザイナー協会所属のインテリアデザイナー 東京と軽井沢ショールームで、インテリア相談やレッスンを行っている。

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