移動式看板抑制へ向け会合 委員会の名称「軽井沢にふさわしい広告物推進委員会」に

140415-01.JPG
 のぼり旗や移動式看板を減らす方法を考える委員会が4月14日、2回目の会合を開き、今後の活動の方向性を探った。委員会名は当初、「移動式看板等抑制推進委員会」にする予定だったが、より広い意味で景観に合った看板のあり方を考えて行こうと「軽井沢にふさわしい広告物推進委員会」に決めた。

 委員会は、自然保護対策要綱で禁じている、のぼり旗や移動式看板の設置を抑制するため、町の呼びかけで昨年12月に設置された。不動産や商業、飲食の代表者、学識経験者、町民ら9人で構成。町は長期振興計画で、2017年度までに町内ののぼり旗をゼロにすることを目標にしている。

 この日は会合に先駆け、委員が乗用車で町内を回り、移動式看板がどの程度出ているか現況を調査。12月の委員会設置後に、生活環境課の職員が指導を行ったこともあり「のぼり旗を出している店舗は以前より減っている印象」という声が多かった。一方、生活環境課の職員は「時期的なものもある。たとえ一カ所でものぼり旗が出ていると、夏期だけの出張店などが真似をして一気に広がるのが現状」と話した。

 他にも委員からは「移動式看板と同じく禁止されている、電光掲示板を設置しているお店も多い」 「飲食店組合や商工会の集まりなどで、行政と委員が恊働で啓発できるといい」といった声も。一方で、「看板を撤去することで、お客さんが入らなくなるのは商店にとって死活問題。代わりになるものを考えていくべきでは」といった意見もあった。

 今後、同委員会は環境美化推進委員と一緒に町内を見回って現地指導を行うほか、景観形成に力を入れている先進地の視察も行う予定だ。軽井沢不動産協会長で同委員長の市村孝雄さんは「委員の中でも様々な意見がある。足並みを揃えて、よい方向に進むようにしたい」と話していた。

塩田家具

関連記事