特殊詐欺未然に防止、コンビニ店員らに感謝状

 軽井沢警察署は9月29日、特殊(架空請求)詐欺被害を水際で防止したとして、ローソン軽井沢東店と同店従業員の紫美奈子さんに署長感謝状を贈った。

 紫さんは9月2日19時頃、クレジットカードとメモ書きを手に来店した町内の70代女性に「ATMでお金を下ろせますか」と声をかけられた。ATMの場所を案内すると、女性が「下ろしたお金で42万円分のプリペイドカードを購入しないといけない」と話し、金額が大きかったことから「それって、怪しくないですか」と詳しい事情を聞いた。

 女性が「アダルトサイトの未払いで、払わないと裁判になってしまう」と訴えたことから、紫さんは詐欺と確信。警察に相談するよう勧め、特殊詐欺被害を防いだ。女性の携帯電話には同日18時半頃、架空請求のメールが届いていた。
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 紫さんは「おかしいなと思ったことを、そのまま言葉にしたのが、結果的に被害を防ぐ形になって良かった」。同店では日頃から、系列店舗などで詐欺の事例などがあると、従業員全員で情報を共有するようにしていた。店長の浅賀しのぶさんは「店員に声をかけやすいお店の雰囲気を作っていくことが大事。これからも同じような方が来られたら、従業員全員で防いでいきたい」と話していた。今年の軽井沢町内の特殊詐欺は9月29日までに2件発生している。

(写真:署長から感謝状を受け取る紫さん、左は店長の浅賀さん)

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