あさま山荘事件から44年 殉職2警官しのぶ慰霊祭

 軽井沢町防犯組合連合会は2月26日、1972年に起きた「あさま山荘事件」で殉職した2人の警官の慰霊祭を、現場近くにある顕彰碑「治安の礎」前で行った。

 同連合会会長の藤巻進町長や警察関係者ら約30名が参列。1分間の黙祷をささげ、顕彰碑に献花をして殉職した警官をしのんだ。

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 藤巻町長は「40年以上が経つが、決して忘れてはいけない事件。殉職されたおふたりの安らかなお眠りをお祈り申し上げます」と追悼の意を述べた。千曲市から参加した松林正幸さんは、「叔父が長野県警察本部に勤めていて捜査に参加していたので、一度参列したかった。事件の様子を伝えるテレビ中継に釘付けになった当時を思い出した」と話した。

 事件は72年2月19日、連合赤軍メンバー5人が山荘管理人の妻を人質にろう城、28日に警察が強行突入した。同日に内田尚孝警視長と高見繁光警視正が銃撃され死亡したほか、10日間の攻防で民間人1人が死亡、27人が重軽傷を負った。

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