浅間山が小規模噴火

190808_01.JPG 浅間山が8月7日22時8分に、小規模噴火したことを受け、気象庁は噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から3(入山規制)に引き上げた。火口から概ね4kmの範囲で、大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけている。浅間山の噴火は、2015年6月19日以来、約4年2カ月ぶり。

 同庁によると、噴火によって噴煙が火口縁上から1800m以上に上がり、大きな噴石が火口から200m程度まで飛散。火砕流は発生していない。浅間山の北から北東にかけて少量の降灰があったという。人や建物への被害は確認されていない。

 気象庁の浅間山火山防災連絡事務所(軽井沢町)は8日16時過ぎから、記者会見を開いた。北川賢哉所長は噴火原因について「現段階ではっきりわからない」。ただ、地殻変動のデータから、マグマが上昇する様子は認められないため「深い部分の活動ではなく、どちらかというと浅いところの活動によって発生した噴火と見ている」とした。採取した火山灰から付着成分の分析を研究機関に依頼し、噴火の原因解明にあたっているという。

 浅間山の噴火警戒レベルが1から3へ、2段階引き上げられた前例はない。今回は、火山性地震が増えるなどの噴火の前兆現象が全くなかったことから、事前のレベル引き上げは「考えていなかった」。今後の検討課題にするという

(写真は8月8日朝5時半、佐久方面から撮影した浅間山)

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