軽井沢で育ったダリア 色あせない押し花アートに

軽井沢駅構内で展示

 軽井沢で育ったダリアの押し花アート作品が9月30日から、JR軽井沢駅構内で展示されている。佐久市の押し花アーティスト新里愛耶華さんが、町内の呉順子さんからダリアを譲り受け制作した。呉さんは2016年から毎年7〜10月、庭のダリアを持参し駅構内に飾っている。本紙3月号の記事でそれを知った新里さんが、軽井沢新聞社経由で呉さんに連絡を取り実現した。

 作品に使ったダリアは約20本、花びらの数は約2000枚。一つずつ剥がして押し花にしたものを和紙の上で花の形に再現。色あせないよう特殊な加工も施してある。苔などの自然素材を使って浅間山と白糸の滝も描き、一カ月半かけて制作した。

 新里さんは「愛情込めて育てられたダリアを、作品として残したかった。ダリアの魅力を再確認できる作業でした」。同日、作品を見に訪れた呉さんは「本来なら飾って萎れて終わってしまうのが、色あせずに残せるのは嬉しいこと」と喜んでいた。ダリアの装飾は10月で一旦終了するが、押し花作品は冬の間も展示される予定だ。
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右から新里さん、呉さん、中沢雅子軽井沢駅長。ダリアの隣りに作品を展示した。

塩田家具

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