軽井沢町長選告示 出馬の現新4氏が第一声

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写真:立候補を届け出た(左から)土屋三千夫氏、押金洋仁氏、藤巻進氏、下田修平氏。

 任期満了に伴う軽井沢町長選が1月22日告示され、新人で会社社長の土屋三千夫氏(65)=塩沢=、新人で前町議の押金洋仁氏(55)=新軽井沢=現職3期目の藤巻進氏(71)=塩沢=、新人で会社員の下田修平氏(45)=発地=が立候補を届け出た。いずれも無所属。4人が出馬する選挙戦は1988年以来。5日間の選挙戦が始まり、各陣営が出陣式を行った。

 中軽井沢の選挙事務所で出陣式を開いた土屋氏。「今こそ町政を変えなければならない。町長には数字に明るく、視野が広く、バランスの取れた経営感覚が必要」と訴えた。新庁舎について「今のままでは子どもたちに借金が残る」と一旦凍結し、お金の使い方を変えて子育てや医療、福祉、公共交通を改善、自然やまちなみの保護・再生を公約として強調。「ずっと住み続けたい町にしたい」と力強く語った。

 押金氏は軽井沢駅の選挙事務所前で出陣式を行った。町政モニター制度導入で町政の見える化、役場内でのリスタートや住民活動の相談窓口の創設、特別用途地区を設けて開発の抑制するという公約を語った。新庁舎については「確実に減額」という方針を打ち出した。「議会議員2期の実績・経験により、実際にできること、できないことは誰よりも分かっている」と熱く呼びかけた。

 藤巻氏は塩沢の選挙事務所で出陣式を開き支持者を前に演説。これまでの3期を「軽井沢の新しい可能性を築いてきた12年」と振り返った。国際会議誘致によるリゾート会議都市の推進、信大、東大との連携による軽井沢病院改革、軽井沢高校の魅力化を実績に挙げ「まだまだ道半ば。さらなる発展のために頑張っていく」と話した。持続可能な地域社会の実現に向けても「できることをしっかり進めていく」。

 下田氏は自宅近くで浅間山を背景に「新庁舎建設計画をぶっ壊す」と第一声。計画を根本的に見直し、100~110億とされる建設費を50~60億に減らすことで「今後何十年とかかる維持費も半減できる」と強調。循環バスの充実や高齢者へのタクシー券補助、子育て支援などに予算を回し「町民、別荘族、観光客のメリットに繋がる使い方をしたい」と、ハコモノ行政からの転換を強く訴えた。

 投票は1月22日7~19時で、同日20時頃から開票。期日前投票は町中央公民館で18~21日、8時半~20時に行う。現新一騎打ちとなった前回町長選の投票率は44.61%で、過去最低だった。

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