浅田次郎さんの講演会 軽井沢の文学者や自身の作家生活について語る

 作家の浅田次郎さんの講演会が、町制施行100周年の記念事業として9月28日に大賀ホールで開催された。「軽井沢の文学と私」と題し、三島由紀夫や川端康成の作品を愛読し影響をうけたことや、初めて軽井沢を訪れた中学生でのエピソード、出版社の保養所で缶詰めになって執筆した経験、軽井沢を描いた作品などについてユーモアを交えて語った。

 浅田さんは軽井沢の別荘に滞在するようになって24年になる。この町に多くの作家が集まっている点について「芸術は天然の人為的模倣で、人間も自然の一部。自然に接しないで小説を書くのでは、人間を描くことはできない」と、四季の移り変わりや花鳥風月の重要性を説明。近年の読書離れの傾向に触れ、「読書は勉強でなく娯楽。芸術そのものが娯楽。純文学とか大衆文学などと区別せず、分け隔てなく楽しんで読む。読書は楽しいもの」と話した。

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「家からこんなに近い会場で講演をしたことはない」と浅田さん。町内外から400人近い聴衆が訪れた。

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