軽井沢大賀ホール開館20周年 ベートヴェンの壮大なピアノ・ソナタで祝う

 開館20周年を迎える軽井沢大賀ホールで、429日、記念コンサートが行われ、ピアニストの小山実稚恵さんがベートーヴェンの後期3大ソナタと呼ばれるピアノ・ソナタ3曲を演奏した。

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 軽井沢大賀ホールは、ソニーの名誉会長で音楽家でもあった故大賀典雄さんが、退職金で建設し軽井沢町に寄贈した。理想の音響を目指して作られた世界的にも珍しい五角形のホールは2004年に完成。翌年4月のグランドオープンでは、指揮者として活躍した大賀さん自身もタクトを振った。

 20周年記念コンサート後にはレセプションが行われ、挨拶に立った大賀さんの妻・緑さんは「主人はいろいろとこだわりがあり、わがままばかり言って、建設の方もお困りになったこともあったと思う」と当時を振り返った。「これからも海外の方の演奏を聴いたり、ご自分が出演なさるなど、ホールを大いに活用していただきたいと思っています」と今後に期待を寄せた。

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(レセプションで軽井沢大賀ホールの建設当時を振り返る、大賀緑さん。)

 この日のコンサートとレセプションには、20年前に大賀ホールの建設に携わった関係者らも多数出席。元鹿島建設株式会社の早川一郎さんは、ホールの音響・室内環境を担当した。「普通は20年も経てば、結構ガタがくると思っていましたが、とてもきれいにメンテナンスされていて、良いホールになっていて嬉しいですね」と感慨深そうな表情で話した。

 軽井沢大賀ホール開館20周年記念となる春の音楽祭は5月6日まで開催されている。

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