昨秋開館の「ハンガリー文庫」再開へ 別荘を改装しハンガリー関連の書籍一堂に

 ハンガリーに関する歴史書、文学書などを集めた千ヶ滝の「ハンガリー文庫」が冬季休館を経て、51日から再オープンする。4日はハンガリーの代表的な料理である、パプリカ風味のビーフシチュー「グヤーシャ」などを食べながら語りあうパーティー(正午~、無料)も開く。ハンガリーの画家バラージュ・ヤーノシュさんの作品も展示する。

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 同文庫開設の発起人は、日本のハンガリー史研究の草分け的存在で、千葉大と法政大の名誉教授南塚信吾さん。デジタル化の影響で大学の図書館は蔵書を引き取らない傾向にあり「少しでも必要としている人の役に立てれば」と、自身の別荘を改装し昨年10月に開設した。

 保有していた歴史書を中心に、ハンガリー大使館からの寄贈本などを合わせ、現在は約2500冊を所蔵。他の5人の研究者仲間からも賛同を得ていて、ゆくゆくは地理、文学、観光、絵本など多ジャンルの書籍約1万冊が集まる見込みだ。

 「日本語の書籍は図書館やインターネットで見られる」と、ハンガリー語、英語で書かれたものがほとんど。南塚さんは「研究者はもちろん、少しでも興味があれば、図版などでハンガリーの雰囲気を味わってほしい」と話している。

 51日~7日、8月は毎日開館する予定。11月までの他の期間は、メール予約(shi42minamizu@jcom.zaq.ne.jp)に応じて、連休を中心に開館する。入館無料。

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