『東京物語』から『ジョーカー』まで 映画音楽の役割や変遷を解説

 作曲・編曲家で軽井沢町在住の周防義和さんが4月、映画音楽の魅力や役割を解説する書籍『[図説]映画音楽の教科書』(DU BOOKS)を発表した。『東京物語』『カサブランカ』『レオン』『ジョーカー』など、古今東西の映画から特徴のある約50以上のシーンをピックアップ。音楽が映像にどう融合しているか図解し、時代ごとの映画音楽の移り変わりについても解説している。

 周防さんは数々の映画やCMの音楽を手がけ、『Shall we ダンス?』『舞妓はレディ』で日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞。大阪スクールオブミュージック特別講師、名古屋学芸大学客員教授として、後進の指導にもあたる。

 本にするにあたり自身が音楽を手がけた映画も含め、600本を見返し3100のシーンをチェックしたという周防さん。「映画音楽にはカットをつなげたり、次のシーンに余韻を残したりと、演出に関係する様々な役割があることを知ってもらえたら」と話した。

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書籍を手にする周防義和さん。『[図説]映画音楽の教科書』はA5版416ページ。3200円(税別)。

軽井沢に住む。vol.2

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