軽井沢の玄関口の景観、環境を守れ 外来植物「オオハンゴンソウ」80人で駆除
軽井沢町は6月7日、県道下仁田軽井沢線の道路脇に繁茂する、特定外来生物オオハンゴンソウの駆除作業を行った。軽井沢町建設業協会、軽井沢環境ネットワーク、軽井沢サクラソウ会議、町役場ヤングドライバーズクラブなどからも、総勢約80人が参加した。
作業場所は、和美峠入口付近~妙義荒船林道入口の約800mの区間。上信越道碓氷軽井沢インターから町内中心部へ向かう通り道で、「最初に目にする場所に特定外来植物が繁茂していたら、軽井沢の印象が崩れてしまう」(町環境課)と2019年の確認以来、定期的に土地所有者の許可を得て駆除を行っている。
スコップなどを使って、花がつく前のオオハンゴンソウ(手前)を除去。
オオハンゴンソウは北米原産のキク科の多年草で、7~9月に黄色の花を咲かせ2~3mに成長する。繁殖力が強く、他の植物の生長を妨げる物質を地下茎から分泌することで知られている。軽井沢全域で確認されていて、在来植物保護に取り組むサクラソウ会議の須永久さんは「環境を保つためにも、家の周囲で見かけたら根っこから抜き取ってほしい」と駆除の協力を呼びかけている。
花をつけたオオハンゴンソウ。(2019年9月撮影)