寒冷地の米の増産に寄与「保温折衷苗代」の考案者 軽井沢の名誉町民荻原豊次の集い 9/20に
寒冷地の米の生産安定に貢献した「保温折衷苗代」を編み出した、軽井沢町の名誉町民荻原豊次さん(1894-1978)の功績を今に伝え、食の未来を考えようと、町民有志が9月20日、中央公民館で顕彰の集いを開く。
「保温折衷苗代」は、油を塗った和紙で苗床を覆って保温し苗の成長を促す稲作技術。寒い時期から苗を生育できると、軽井沢から北日本各地へ広まり、米の収穫量の増加に貢献した。
集いでは、軽井沢町立図書館長の土屋利彦さん、信州まちづくり研究会理事長の安江高亮さんが、荻原豊次さんの足跡などについて講演。集いを企画した実行委員長の藤巻進さんは「名誉町民とはいえ、知らない人が大半。日本の社会に偉大な功績を残した方が軽井沢にいたことを広く伝える場にしたい」と話した。時間は10〜12時。参加無料。
軽井沢発地市庭の敷地で「保温折衷苗代」を再現した「もみまき式」の様子(2018年4月)
