ヴォーリズイズムを継承する、茗荷恭介さんの作品展 9/28まで

 滋賀県彦根市の鉄の造形作家・茗荷恭介さんの作品展「『W.M.ヴォーリズ来日120年』ヴォーリズ建築を彩る造形」が912日、軽井沢タリアセン内の睡鳩荘で始まった。

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 茗荷さんは35年前から、滋賀県近江八幡市の学校法人ヴォーリズ学園の環境整備に携わる。「学園は僕の美術館」と、キャンパス内のベンチやテーブル、遊具、室名札などあらゆるところに茗荷さんの作品を見ることができる。

 今展では鉄に和紙や銅、ガラスを組み合わせたモニュメントや、鉄版画など約50点を展示。脳梗塞に倒れ居宅の2階で寝たきりになったヴォーリズを、下に降ろすときに使ったかまぼこ型のステンレスの一部も展示している。

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(茗荷恭介さん。右の作品は「ガリラヤ丸の航海」。ガリラヤ丸はヴォーリズが琵琶湖で布教する際に使っていた船の名前。琵琶の形にして船を表現した)

 茗荷さんは「ヴォーリズの博愛と献身の精神は、自分の創作の流れとクロスするところがある。作品を通じて、ヴォーリズの精神性に触れてもらえたら」と話している。展示は9月28日まで。時間は10:00~16:00。TEL0267-46-6161(軽井沢タリアセン)

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