別荘1万戸を巡回する冬季パトロール始まる クマの位置情報も共有

 別荘利用が減る本格的な冬を前に、別荘荒らしや火災を未然に防ごうと、軽井沢町別荘防犯組合と軽井沢警察署が11月17日から、恒例の別荘一斉防犯診断を始めた。

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 同組合員や警察署員に加え、町役場や消防署の職員ら、のべ約280人が参加する。12月9日までに約1万戸の別荘を一戸ずつ巡回し、荒らされた形跡の有無や、戸締りの状況などを確認。問題がなかった場合は、防犯診断完了を知らせるステッカーを玄関付近に貼り付ける。

 今年は東北地方を中心にクマ被害が増加していることから、町内でクマの管理を担うNPO法人ピッキオとも連携。クマの位置情報を共有し、安全に留意しながら見回りにあたるという。

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 17日朝、旧軽井沢公民館前で開始式を行ったあと巡回がスタート。参加者は窓の施錠状況などを指差し確認して回った。軽井沢町別荘防犯組合の佐藤正三組合長によると、防犯診断は始まってから約70年。「別荘の人が安心して冬を迎えられるよう、しっかり見てまわりたい」と話した。

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