取り壊される軽井沢中学旧校舎 一般公開に180人

160329-03.JPG 軽井沢町教育委員会は3月28、29日、軽井沢中学の校舎新設にともない、4月から取り壊しが始まる旧校舎を公開した。2日間で180人(28日83人、29日97人)の卒業生らが訪問し、かつて過ごした学び舎がなくなることを惜しんだ。

 旧校舎のうち最も古い教室棟は1970年、最も新しい音楽棟は1987年の完成。見学者は、校舎内を歩いて回り、教室の椅子に座ったり、友人と思い出を語り合ったりして、ありし日をしのんでいた。

 昨年同校を卒業した小諸商業高校1年の北沢優さんは、同級生だった3人と訪問。教室や体育館などを見て回り「匂いがそのまま残っている。懐かしい」。校舎が取り壊されることについては「多くの人の思い出がつまった場所。なくなるのは寂しい」と悲しんだ。

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 卒業以来36年ぶりに校舎に入ったという男性は、友人2人と、中学3年時に過ごした教室を探した。窓から見える景色の記憶を頼りに探し当てると、そこから見える風景を写真に収め、「何も変わっていない。最後にこの景色を見ることができてよかった」と感慨深げだった。

 旧校舎は4月10日10:00~16:00にも一般公開され、その後本格的な取り壊しが始まる。旧校舎跡地は人工芝のグラウンドなどに使用される。

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