軽井沢病院の令和4年度決算に 固定資産2億8千万円超の差額

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 町は令和4年度の軽井沢病院の決算で、保有資産が、実際に保有する固定資産より書類上は約2億8千万円超多いことを3月28日に公表した。大半は器械備品で、台帳では約24億7千万円だったが、実際にあった器機の総額を算出したところ21億9千万円余りだった。

 この問題は公文書公開請求を受ける中で発覚。町議会でも、実際にMRIもCTも1台ずつしかないが、台帳ではMRI3台、CT2台、病床数103床に対しベッドが183台あることなどが指摘された。町は原因として、器機備品を「取得しても台帳に登録していない」、「処分をした際に除却処理をしていない」、「台帳と現物の突合せをしていない」ことを挙げた。また令和1年度に導入した固定資産台帳システムを使わず、紙ベースの固定資産台帳とExcelファイルへの入力を続けていた。

 この問題を追及してきた町議会議員は「町は病院の『財務に関する特例を定める規則』に則って処理するという初歩的なことが出来ていなかった」と指摘。町は再発防止に向け、システムの活用や棚卸作業の徹底などを行っていくという。

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