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軽井沢新聞 > トピックス 最新号 > 2013 No.124
軽井沢新聞 トピックス

ショーの初来軽は家族旅行だった

ノーマン・リマー・ショーと彼の日記
ノーマン・リマー・ショー(左)と
彼の日記(右)
 A.C.ショーが軽井沢に来たのは「布教の途中」「ディクソンと一緒」など諸説あるが、息子2人との家族旅行だったことが、ショーの次男、ノーマン・リマー・ショーの日記「The Diaries of his Life in Japan」でわかった。
 軽井沢新聞社ではこの日記の中から軽井沢へ初めて訪れた様子を、ショー家に伝わる写真と共に10月10日発行の『HISTORY of KARUIZAWA』で紹介する。

ショー一家の軽井沢滞在、初めての記録

温泉に入り、鬼押出しへ登山

A.C.ショーの子供たち
A.C.ショーの子供たち
 次男のノーマンの日記には1886年の春、父・ショーと兄と3人で家族旅行として軽井沢へ来たこと、その時の感動、それから毎夏滞在して小瀬の温泉に入ったり、鬼押出し岩の辺りを歩いたりしたことなど、具体的に記されている。今までショー一家が軽井沢でどのように過ごしたかの記録はなく、伝説ばかりだったことを考えると、ショーの息子自ら書いたこの体験の様子は軽井沢にとって貴重な記録と言える。
 この日記は、1999年に弊社編集長・広川小夜子がカナダ在住のショーの孫アレキサンドラ・グランディーさんを訪問した際に手渡されたエッセイ集「The Diaries of his Life in Japan」の中に記載されているもので、日本滞在時のショーや子供たちなど珍しいショー家秘蔵の貴重な写真も掲載されている(2000年発行の『グラン・ヴィネット』に詳細を掲載)。

世界料理写真コンクールで日本人初の優勝

世界料理写真コンクールで日本人初の優勝フランスの鱒を使って日本を表現
 フランス南西部ピレネー地方のオロロン・サント・マリーで9月28,29日に開催された第5回国際料理写真フェスティバルで、ホテルブレストンコート総料理長の浜田統之さんが料理写真部門で見事優勝を獲得した。競技はシェフと写真家がペアを組み、2時間以内に料理を作り撮影と加工を行うもので、使用する食材、オリジナリティ、プレゼンテーションや写真のテクニックなどで審査される。料理写真部門には、フランスを中心にベルギーやアゼルバイジャンなどから星付きのシェフとカメラマン18組が参加。浜田さんは「水に泳ぐ魚」をテーマに、開催地ピレネーの鱒と川の石を使いながら、背開きやオドリ串など日本の技法で独自の世界観を表現した。ペアを組んだイギリス人カメラマンのリチャード・ホートンさんは2年前から浜田さんの料理写真を撮っている。「多くの有名シェフが参加するなかで優勝できたことはとても嬉しい」と浜田さんは語った。

旧三笠ホテル初の夜間開場

ライトアップ、光の演出も

旧三笠ホテル
 紅葉が見頃を迎える10月18日より27日まで、旧三笠ホテルが夜のライトアップを行う。夜間の幻想的な景色を楽しんでほしいと、初めて企画した。
 ライトアップは日没から20時まで。18時、18時半、19時、19時半の4回、建物に映像を映し出す約5分間の「光の演出」も行う。

入場料は大人400円、小中高生200円。
TEL.0267-45-8695

来春公開の映画『ゆずり葉の頃』

軽井沢を舞台に撮影

映画『ゆずり葉の頃』
 来年の春公開予定の映画『ゆずり葉の頃』の撮影が10月19日から25日まで、軽井沢を舞台に行われる。
 映画監督の岡本喜八の妻で、映画プロデューサーの岡本みね子が監督を務め、出演者は八千草薫、仲代達矢、風間トオル、岸部一徳ら。町内では、珈琲歌劇、軽井沢ニューアートミュージアム、オーベルジュ・ド・スズキ、三度屋五寄庵、御代田町の真楽寺などが、ロケ地として使われる予定だ。
 軽井沢ニューアートミュージアムでは、同映画の核となる作品を制作した画家の宮廻正明さんの作品を12月25日まで展示する。

防犯ポスター審査会

特別賞で軽井沢新聞社賞も

防犯ポスター

防犯ポスター
 長野県防犯組合連合会と長野県警主催の防犯ポスターコンクールの予備審査会が軽井沢警察署で行われ、西部小学校4年生の伊藤翔海君の作品が「軽井沢新聞社賞」に決まった。
 審査会では、町内の小学4~6年生と軽井沢中学2年生の作品から、県の防犯ポスターコンクールへの出品作が各学年1点ずつ選ばれた。
 特別賞の「軽井沢新聞社賞」を受賞した翔海君は、「色を決め、細かい所を塗るのが一番難しかった。絵を描くことが好きだから受賞できて嬉しい」と話した。
この秋、読みたい、この一冊

馳星周さん最新作

『ソウルメイト』

ソウルメイト

馳星周
馳星周 集英社 定価1600円(税別)

 余命わずかと宣告された愛犬と、軽井沢で最後の時間を過ごす夫婦の物語「バーニーズ・マウンテン・ドッグ」ほか、犬と人間の関係を見つめる七つの物語が収められている。
 軽井沢の景色の描写も楽しめる、感動の家族小説。




<著者コメント>
 犬を飼うということは、命あるものを飼う責任が伴うこと。犬と暮らすとはどういうことなのかをフィクションを通じて伝えたいと思い、この小説を書きました。
わたし自身が軽井沢に移住するきっかけとなった犬(マージ)との闘病生活をモデルにした「バーニーズ・マウンテン・ドッグ」は、書いていて感慨深いものがありました。犬を飼っている人たちに手にとってもらい、人間と犬にとっての幸せについて考えてもらえればと思います。

村山由佳さん最新作

『天翔る』

ソウルメイト

村山由佳
村山由佳 講談社 定価1600円(税別)

 北海道で父からの愛を一身に受け育った少女まりもは、ある事件をきっかけに学校に行けなくなる。周囲の誘いで牧場に通うようになった彼女は乗馬の才能を開花させ、やがて世界の乗馬耐久競技(エンデュランス)に挑戦していく。




<著者コメント>
 生きるために必要なことのすべてを学校で学べるとは限りません。
 主人公の少女はある事件がもとで不登校になりますが、自分を認めてくれる人々、ありのままでいられる場所を得ることで、弱さを克服し、未知の世界に挑む心の強さを獲得してゆきます。これは、そんな少女の成長の物語であり、彼女と馬をつなぐ絆の物語であり、そしてまた百マイルの乗馬耐久レースという、人生そのものにとてもよく似た競技をめぐるスポーツ小説でもあります。
 ラストの一ページまで、たっぷり楽しんで頂けますように。

思索の森の物語

『アマウツシのもり』

アマウツシのもり
増田かな子 文芸社 定価1000円(税別)

 「アマウツシのもり」の住人となったアレクが経験する、不思議な出来事や邂逅を描く物語。ファンタジーながら思索に富み、老若男女問わず楽しめる。
 著者の増田さんは事故による臨死体験を経て執筆を始め、現在軽井沢在住。

文学で長野を知る

『ふるさと文学さんぽ 長野』

ふるさと文学さんぽ 長野
監修:軽井沢高原文庫/大藤敏行 大和書房 定価1800円(税別)(10月20日発刊予定)

 軽井沢高原文庫の大藤敏行副館長監修のアンソロジーで、信州にゆかりある小説や随筆などがテーマごとに21作品収められている。
 室生犀星など軽井沢と縁が深い作家の作品も登場し、信州の風土や魅力を堪能できる一冊。

映画『風立ちぬ』ヒット 軽井沢での反響は

映画『風立ちぬ』ヒット
 堀辰雄の小説『風立ちぬ』と零戦の設計者・堀越二郎の生涯に着想を得たアニメ映画『風立ちぬ』ヒットを受け、この夏多くの人が堀作品を手に取った。
 書店の平安堂軽井沢店では、複数の出版社から出ている文庫版『風立ちぬ』が、7~9月間で計76冊を売り上げた。他に吉村昭『零式戦闘機』(新潮文庫)など零戦に関する書籍、映画『風立ちぬ』のフィルムコミックを買い求める人も多かった。中軽井沢図書館の職員は、「この夏『風立ちぬ』は常に貸出状態でした。これをきっかけに堀文学に興味を持つ人が増えれば」と話している。

軽井沢関連の単行本の売上 TOP10

(2012年9月1日~2013年8月31日 平安堂軽井沢店調べ)

1位 軽井沢という聖地 桐山秀樹(NTT出版)
2位 軽井沢週末だより 伊藤まさこ(集英社)
3位 軽井沢検定公式テキストブック 軽井沢観光協会
4位 軽井沢ホントの自然 石塚徹(ほおずき書籍)
5位 軽井沢伝説 犬丸一郎(講談社)
6位 英語版 軽井沢ガイドブック 永島千絵(軽井沢ガイドサービス)
7位 草軽電鉄の詩 思い出のアルバム草軽電鉄刊行会(郷土出版)
8位 軽井沢秘境探険 軽井沢新聞社(軽井沢新聞社)
9位 リゾート軽井沢の品格 宮原安春(軽井沢新聞社)
10位 浅間・軽井沢自然観察ガイド 中村至伸(山と渓谷社)

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