【お店の履歴書】軽井沢の上下水道と 衛生設備を開拓

曙商会

 2020年に創業100周年を迎えた曙商会。日本で一番古い設備会社である宮澤商会で修業中だった髙橋嘉助さんが1920年に独立、東京で「曙商店」を創業し、給排水や水洗トイレなどの衛生設備会社の先駆けとして国会議事堂や東京駅、帝国劇場を手掛けてきた。嘉助さんが宮澤商会に在籍中に細川護立氏(護熙氏の祖父)の別荘建設に携わった事もあり、開業後は軽井沢の衛生設備開拓に深く関わるようになった。別荘建設が増え、1934年には軽井沢に夏季出張所を開設。外国人や多くの著名人の別荘の衛生設備を担当した。

 「当時は水洗トイレや陶器の便器もなかったので、衛生設備面でも先進国のイギリスやアメリカから輸入したものを使ったそうです」と話すのは、創業者のひ孫で4代目の檀さん。東京で仕事をしながら夜学で建築設備を学び、2015年に代表を引き継いだ。嘉助さんや2代目の正雄さんが設置した設備を檀さんが改修することも頻繁にある。創業が同時期で陶器の便器開発のTOTO株式会社とは昔から交流があり、別荘で使われた古く貴重な物は北九州のTOTOミュージアムに寄贈している。「綺麗に使っていた方が多いので、改修の時に『使えなくなった物を寄贈したい』と提案すると喜んで下さる方ばかりです」。古い物だと、木箱の中に板金を張った水洗トイレのタンクもあったという。

 3代目清美さんの頃からはニーズに合わせて水回り全般のリフォームなど、対応も幅広くなった。「お客様と共に歩んできた会社だと思います。私たちは故障で呼ばれるなどで目立ってはいけません。日々安心して使っていただける設備を作る事を心がけています」。縁の下の力持ちとして、軽井沢の衛生設備を支え続けている。

軽井沢町軽井沢1番地7 TEL0267-42-2204

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