【お店の履歴書】ワンちゃんと 一緒に泊まれるホテルの先駆け「ホテルそよかぜ」

 1978年に「そよかぜペンション」として創業。創業者、横川晴也さんの妻、咲子さんが子どもの頃から来ていた大型別荘を改装して始めた。ペンション時代からペット連れも受け入れている。料理にもこだわり、ペンションでは珍しくメイン料理を4,5種類から選べるスタイルだった。

 現在のホテルへリニューアルしたのは1989年。改めて「ペットと一緒に宿泊できる」ことを掲げた。「夫婦で犬が好きで『ペット歓迎の宿にしよう』と妻と決めていました。フランス料理を出すのも夢でした」と話す晴也さん。シェフも「フランス人にしたい」と考えフランス大使館に連絡。代官山の有名フランス人シェフ、アンドレ・パッションさんに相談するよう言われた。「フランス語ができる弟を通訳に連れて行ったが、シェフは日本語が堪能でした」と笑う。その後はアンドレさんに紹介され、3代ほどフランス人シェフが腕を振るった。

 現在は娘の絢子さん夫妻が引き継ぎ、看板犬の春くん、若葉ちゃんと一緒に出迎えてくれる。「ワンちゃんを通じてお客様同士もお話されています。常連の方も増えました。両親はお客様とのコミュニケーションを大切にしているので、そこは引き継いでいきたいです」と、絢子さん。館内にはワンちゃんと一緒に会話を楽しむ宿泊客の声があふれている。

軽井沢町千ヶ滝197 TEL0267-45-8200

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現在は会長の横川晴也さんと、代表の絢子さん。看板犬のジャーマンシェパード春くんは10歳になる。

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千ヶ滝通りを上がった立地のホテル。レストランだけの利用客やリピーターも多いという。

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