【お店の履歴書】時計や貴金属の店から、 眼鏡と補聴器の専門店へ ビジョンステーション
1917年、小諸の北国街道沿いで「小宮山時計店」として創業。現在は眼鏡と補聴器を専門に扱う老舗店だが、創業当時は時計が主力商品だった。
2代目・小宮山源次さんの代に、信越線の開通をきっかけに駅前通りへ移転。「現在も本店は小諸市相生町2・3丁目の交差点にあります。当時の小諸はとても賑わっていて、人とぶつからずに歩くのが難しいほどだったと聞いています」と語るのは、4代目で軽井沢店を任される明浩さん。
関東で働いたのち、約15年前に小諸へUターン。「歳を重ねていく父(3代目・均さん)の姿を見て、"ちょっと手伝おうかな"と思ったのが運の尽き」と笑う。
かつては軽井沢からの常連客も多かったが、高齢化により訪問対応が増加。「夏は渋滞で往復に時間がかかり、アフターケアもしにくくなった」ことから、約10年前に軽井沢に出店した。
日本の視力測定の遅れを知り、アメリカの検眼学(オプトメトリー)を学びはじめる。似合う眼鏡選びは、外見だけでなく「自分がどうなりたいか」という内面の願望にも寄り添うことだという。「初めてのお客様が多く、その方の度数、性格、生活スタイルなどをしっかり理解して初めてご提案ができる。時間がかかるので予約制にしているが、"時間がかかるなら"と帰られてしまう方も少なくない」という。
代々受け継がれる「丁寧に、堅実に」という信念を守る明浩さん。5000本を超える品揃えにも「まだ足りない」と、目を光らせる。
軽井沢町中軽井沢6-5 TEL0267-41-6373

完全予約制なのは、「しっかりカウンセリングをするには2時間以上かかるから」だという。

中軽井沢駅から徒歩約3分。旧・沓掛宿の名残があり、奥行きのある広々とした店構え。




