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「想像力を掻き立て、 何かを感じさせることが演劇の力」

舞台演出家・演劇教育実践家・ FM軽井沢パーソナリティ まんぼ(小山 裕嗣)さん

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 中学生のいじめ自殺をテーマにした舞台『親の顔が見たい』を演出し昨年8月、川崎市で上演した。いじめに関わった女子グループの保護者と教員らが繰り広げる会話劇で、現役の教員も配役。クラウドファンディングで資金を集め、小中高生を招待した。上演後、観に来ていた中学生の一人に言われた「生きていく力をもらいました」の一言が身にしみた。

 「テーマがテーマでしたけど、こちらの発信が定まっていれば、子どもはしっかり受けとめてくれると確信していました。演劇の力って、教えを諭して何かを変えさせることではなく、想像力を掻き立て何かを感じさせることだと思っている」

 1979年、東京都生まれ。都内近郊の進学校に通うも、点数序列の方針に耐えられず16歳で退学。パリ国立高等演劇院教授のワダ・ユタカさんが、東京に立ち上げた演劇学校に入り、英国、イタリアへの演劇留学も経験した。

 「小さい頃から母が連れていってくれたこともあり、劇場は常に身近な存在で、気付いたときには自分が演じたくなっていました」

 劇団員として公演を続けるうち「俳優と対話しながら、共同探究する方が面白い」と演出家としても活動するように。

 一方で、2008年にフランスワインの輸入会社を起業し、15年に譲渡するまで経営。国際的な交渉の場で、日本人の表現力の乏しさに気付き、演劇教育の必要性を痛感した。

 「交渉力は中国人、韓国人がすごい。英語の文法は滅茶苦茶だけど、伝えたい思いが強く、その熱意に相手はやられる。日本人は間違ったことを喋りたくない思いが先行してしまう」

 父は小諸市、母は東御市出身で信州との馴染みは深い。昨年3月、軽井沢で子育てするため、妻と2人の息子と移住。Art-Lovingを立ち上げ、俳優を育成する「劇団かるい沢まんぼ塾」や演劇教育の講座を始動させた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、演出を担当する公演が延期に。一部講座がオンラインに切り替わるなど、影響は少なくない。劇場や映画館などの閉館が続く中、「アートが心の栄養素になっていると、今ほど感じるタイミングはないですね」。

 外出自粛で家時間が増えた子どもと、面白動画をスマホで撮影して楽しんでいる。
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