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「共生」を意識し、 1+1=3になるような調和を

建築家・青山学院大学総合文化政策学部教授 團 紀彦 さん

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 軽井沢町庁舎改築や一定規模以上の開発など、景観に影響する事業に対し、助言などを行う景観アドバイザーに4月から就任した。田中康夫県政のとき、県のマスターアーキテクトとして、町のまちづくりに関わった経験も生かしていく考えだ。

「開発ではなく、再生と共生を意識して、軽井沢にどういうものが合うか、思いを伝えていきたいですね」。

 セゾン現代美術館の理事で、7月26日から始まる企画展のゲストキュレーターを務める。「都市と共生」をテーマにした自身のスケッチや資料をはじめ、美術家・大久保英治さんの新作インスタレーションなどを展示。建築家として、「共生」は常に頭の片隅にあるキーワードだ。

 「ただ建てるのではなく、都市と自然、人間と自然の共生を意識して、1足す1が3になるような、調和を考えないといけない。軽井沢はまさに、その両方を大切にされてきた街だと思う」

 大学時代、軽い気持ちで建築学科を選んだこともあり、建築が好きな周囲の学生と、毎週揃って建物見学に行くのが苦痛だった。そんなとき、古本屋で過去の偉大な建築家たちのスケッチに出合い、勇気をもらった。

 「いろんな人がいていいと思えたんです。5人いたら5通りのやり方があるんだって」

 国内では、表参道ケヤキビルの設計、日本橋コレド室町の街区と街路の再生計画のデザインを担当。台北桃園空港第一ターミナルの改修計画では、2014年に台湾建築賞を受賞している。30年前の建物を耐震構造にし、年間利用者が1500万人に増えても耐えられるよう作り変えた。

 「建築や都市も、生き物のように少しずつ成長し老化していく。そのときに、過去の糸を全て断ち切るのではなく、新たな糸の結び目をつくっていく流れを大切にしたい。過去と未来の共生ですね」

 現在は台湾の離島にある4つの空港の設計プロジェクトなども手がける。

 相模湾に面する神奈川県葉山町で生まれ育った。山よりも海の方が馴染み深く「もう一回命があったら、軽井沢のような山の近くでも暮らしてみたいですね」。

 小さい頃から素潜りが得意。64歳の今も、手銛を片手に海へ潜り、捕った魚を料理するのが楽しみだ。
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