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軽井沢研究にものめり込む人工衛星開発の技術者

航空・宇宙技術士 升本喜就(ますもとよしなり)さん

DSC_0014.JPG 升本 喜就さん
 1967年、NECに入社して以来、一貫して衛星に搭載する機器やシステムの設計・開発に従事。手探りで作っていた黎明期から発展の時代にかけ、衛星開発に携われたことは「幸運でした」と振り返る。
 NECでは、初めて設計を担当した機器を積んだ「たんせい1号」(1971年)をはじめ、10台以上の衛星を開発。オーロラ現象の解明のため1989年に打ち上げた「あけぼの」は、目標寿命1年を大幅に超え、2015年まで26年間観測を続け、多くの成果をもたらした。が、開発は「ものすごく大変だったんです」。約7000個の輸入部品に不具合が見つかり、新たに取り寄せていたら打ち上げに間に合わないと、全ての部品を社内で改修した。「苦労した衛星が26年間も頑張ったのは、技術者冥利に尽きますね」。
 少人数で、短時間に、安価で作れる50kg級の「マイクロサット(小型衛星)の開発がしたい」と、1999年に早期退職し宇宙科学研究所の共同研究員に。今はフリーの衛星技術コンサルタントとして、東北大学が開発するマイクロサット・プロジェクトに参加している。
 1944年、東京都生まれ。電気好き少年で「電気はどんなものか」と、電球を外して中に手を突っ込んでみたことも。中学生でアマチュア無線の免許を取得。無線機作りに必要な部品を仕入れるため訪れた秋葉原は「朝鮮戦争のあと、アメリカの軍用部品が大量に流れて来ていて宝の山でした」。
 妻の両親の別荘で過ごすうち軽井沢を気に入り、1979年に千ヶ滝西区に山荘を建て、春から秋にかけ、ほぼ毎週末訪れるように。軽井沢検定の受験を機に、軽井沢研究にのめり込んだ。写真家・日下部金兵衛(1841-1932)が写した「中山道軽井沢からの浅間山」の撮影年月日を割り出すなど、技術者ならではの着眼点で疑問を調査。それらの成果をまとめた著書『軽井沢の自由研究』(2012年)、『同・増補版』(14年)も自費出版した。
 「本を出してからは、それまでとは全く異なるフィールドに、人のつながりが開けました」。旧三笠ホテルの晩餐会の写真にうつるシャンデリアの考察、A.Cショーが訪れていた頃の軽井沢の気温・相対湿度など、新たな研究の成果を盛り込んだ『新版』を、来春出版するため準備を進めている。
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