• ニュース
  • トピックス
  • スペシャル
  • イベント
  • ショップ
  • ピープル
軽井沢新聞 > ニュース 最新号 > 2014 No.137
軽井沢新聞 ニュース

三重県の会社が開いた説明会に地元住民ら100人

軽井沢駅東側の商業施設計画

軽井沢駅東側の商業施設計画複合リゾート施設の建設計画がある
軽井沢駅東側の旧JR信越線鉄道敷。
 しなの鉄道が所有する軽井沢駅東側の旧JR信越線鉄道敷に、ホテルやレストランなどが入った複合リゾート施設の建設を計画している「アクアイグニス」(三重県菰野町)が10月16日、新軽井沢会館で第一回目の説明会を開いた。同社の立花哲也代表取締役社長は「活気あふれる場所になるよう、町の人と一緒に盛り上げたい」と力を込めた。約100人の地元住民らが訪れた。
 説明によると、建設予定地は軽井沢駅から東へ旧JR信越線最初のトンネルの手前まで、約1kmにわたる線路跡を中心とした場所。敷地面積は明らかになっていない。駅に近い側から「スイーツ」「産直マルシェ」「温浴」「ホテル」「レストラン」と5つのエリアにわけ、地上2階建ての施設を建てる。
 世界で活躍するシェフのレストランやパティシエのショップ、信越線のトンネル内にワインセラーを設置する計画もある。テナントの募集はせず、全て自社運営。信越線の既存の線路にトロッコ列車を走らせ、施設間の移動に使用する計画で、将来は横川駅まで延長する考えもある。
 駐車可能台数は未定だが、「1階のトロッコ列車が走る場所以外を極力駐車場に充てる」としている。総工費は概算で30億円。計画地の土地は「買収する考えだが、賃貸でも進めたい」と、順調に進めば、2015年夏着工、16年夏にオープンしたい考えを示した。
 07年には、東京都の開発業者が、駅東側に17,000㎡の複合商業施設の建設を計画。「景観上の問題、地元商店の衰退」などを理由に、周辺住民や町議会が反対し、断念した経緯がある。
 説明を聞いた住民からは「軽井沢の景観に合う建物になるか心配」「駐車場を十分にとり、渋滞対策も考えて」「計画の規模からすると、30億ではとても足りない」などの意見や不安の声があがった。同社は今冬中に、2回目の説明会を開く予定だ。
 アクアイグニスは12年10月、三重県菰野町に会社と同名の複合リゾート施設をオープン。説明会には、同施設に出店し、軽井沢のプロジェクトにも関わる、パティシエの辻口博啓さんも同席。「力のあるシェフ、パティシエと一緒に、軽井沢や長野の食材をPRしたい」と話していた。

町文化財専門委員の大久保保さん講演

「町指定文化財の追加を」

 軽井沢町の歴史を調査、研究する「軽井沢史友会」が10月16日に開いた勉強会で、軽井沢町文化財専門委員の大久保保さんが講演した。町指定文化財にふさわしい建造物などが、町内に80~100件あるとし「追加指定を早急に行うべき」と力を込めた。
 軽井沢町文化財保護条例は、町教育委員会が文化財審議委員会の意見を聞いて、町指定文化財を登録することを定めている。現在、15件の町指定文化財があるが、1986年の油井の「おう穴」の指定以来、28年間増えていない。
 文化財審議委員会は知識経験者ら7人。大久保さん自身も同委員の一人だが、「追加指定を提案しても、取り上げられないのが現状。機能していない」と明かした。
 町教育委員会によると、文化財審議委員会が開かれるのは1年に2回。近年は、既に指定してある文化財の問題点などについて意見を交わす場となっていて、追加指定については議論されてこなかった。
 28年間、町指定文化財が増えていない理由について、町教育委員会文化振興係は「担当が変わるので、これまでのことはわからない」とした上で、「これからは追加指定を進める方向で動いている。指定をするからには、文化財の価値を見極めながら慎重に行いたい」。

軽井沢web

▼ 誌面を見る

PDF軽井沢新聞1面

PDF軽井沢新聞2面

PDF軽井沢新聞3面

PDF軽井沢新聞4面

PDF軽井沢新聞5面

PDF軽井沢新聞6面

PDF軽井沢新聞7面

PDF軽井沢新聞8面

ページの先頭へ戻る