テーラーメイド ゴルフ代表取締役会長兼社長  菱沼 信夫さん

ph_201405_01.jpg 菱沼 信夫さん
 法政大学卒業後、スキーとフランス語を学ぶため、グルノーブル大学へ留学。「日本のスキー市場の現状と参入課題」をテーマに書いたレポートが、フランスのスキー用品大手のサロモン(かつてのテーラーメイドの親会社)の目にとまり入社。「他に日本人がいないから」と入社2年目の1980年、29歳で同社の日本法人であるサロモンスポーツ販売の社長に抜擢された。市場調査などの事前準備に時間をかけたこともあり、一年目から5000万円の利益を創出した。
「梱包に出荷、経理から宣伝のカタログモデルまで、何でもやりました」
 サロモン事業の営業を譲渡した2005年、現在の社名テーラ ーメイドゴルフに。テーラーメイド、アディダス・ゴルフ、アシュワース、アダムス・ゴルフ、イエス・パターの5ブランドを全国的に販売展開している。
 スキー、ゴルフ、トレッキング、サックス演奏と多趣味。2009年に自身がバンドマスターを務めるジャズオーケストラ「オブサンズ」を結成し、三軒茶屋のバーを拠点に活動。昨年に続き、今年は7月13日に軽井沢大賀ホールで自主公演を行う。英語表記は「Obsounds」。自身の愛称"オブさん"をもとに、ゴルフのOBと、sounds(音)を組み合わせ、「音をはずす」という意味を込めた。とは言え、メンバー20人中、3分の2はプロとセミプロ。ナポレオンズのボナ植木さんが幹事長を務め、公演でマジックや腹話術を披露することもある。
「音楽性は高いんだけど、親近感をもってもらいたくて、あえてコミックバンドっぽい名前にしました」
 1981年、軽井沢に別荘を購入。滞在中は近隣の山のトレッキングやゴルフに明け暮れる。今年5月の連休は4日連続でラウンド。ハンデは10という腕前だ。
「いつかは定住したいですね。軽井沢は自然を満喫するという意味で、まだ紹介しきれていない部分がある。良いハイキングコースがたくさんあるので、広くアピールしてもいいと思う」
 昨年、ログホテル「塩沢の森」のオーナーに就任。隣接するログハウスは、軽井沢のジャズの中心地として「ジャズバー&レストラン オブサンズ」と名付けた。今年7月のオープンに向け準備を進めている。

関連記事