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軽井沢人物語

技術士(森林部門) 元千葉県副知事 大槻 幸一郎 さん

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森で培った経験を活かし、自然保護、森林整備に貢献

「森には人を元気にしたり、悩み事の解決策を閃かせてくれる力がある」

 森と長く付き合ってきた一人として、森のもつ不思議な力を伝えていくことも役目の一つだと思っている。

 父が製紙会社に勤務し、ブナ材の買い付けをしていた影響で、山に興味を抱くように。農林水産省林野庁に就職後、北海道の大雪山近くの営林署に署長として赴任。大台風で壊滅的な被害を受けた森林が、自然力だけで再生している姿に感動した。

「森について学ぶには、樹海に飛び込んでいって自分の言葉で森に問いかけるしかない。北海道勤務は、山の技術者として最大の収穫でした」

 2001年から5年間、堂本暁子千葉県政のもと副知事を務めた。国内で初確認されたBSE感染牛の処理や、産業廃棄物不法投棄の対策などに取り組んだ。内部改革で幹部職員の意欲向上にも努めた。

 「トップとの考えとは違ったとしても、一県民の立場から意見しやすい雰囲気作りを心がけましたね」

 空から地上のデータを取る航空測量大手のアジア航測に2007年から10年間勤め、社長、会長などを歴任。レーザー計測を森林分野に導入するなど業務拡充し、他社からのM&A(買収・合併)提案をはねのけた。アジア航測と大槻さんの関係の始まりは、大学時代までさかのぼる。

「叔父が勤めていた縁で、アルバイトをしていたんです。叔父の葬儀で、40年ぶりに再会した当時の指導係が、社長になっていました。数年後に『手伝ってほしい』と声がかかったんです。長年の公務員勤めの末、企業の最難題の資本政策まで関わることになるとは思わなかった」

 2006年、軽井沢に移住。町の自然保護審議会や、森林整備計画策定準備委員会に名を連ねる。軽井沢の森が抱える課題の一つに、別荘地などでモミの木が大きく育ち、上手く管理されていないことを指摘する。

「樹木を一斉点検して、専門家が木の所有者にアドバイスしたり、樹木管理に必要な資金を町が助成したりする制度が必要だと思う。行政の担当者、不動産業者、森林所有者、市民らが定期的に集まって、軽井沢の森について考える機会があってもいい」

 1948年生まれ。山をこよなく愛するが「あの異様な姿には背筋が寒くなる」と、ヤマビル(陸生のヒル)だけはどうしても好きになれない。
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