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軽井沢の空気に後押しされ、 演奏スタイルを再構築

フラメンコギタリスト 沖 仁 さん

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 本場スペインの「ムルシア"ニーニョ・リカルド"フラメンコギター国際コンクール」で2010年、アジア人初の優勝を果たし、一躍時の人に。ドキュメンタリー番組「情熱大陸」(TBS系列)の密着取材もあり、プレッシャーは大きかった。

 「結果次第で、惨めな姿が全国に流れる可能性があった。そこで優勝できたのは、大きな転機でした」

 オーケストラ、バレエ、能など、ジャンルを越えたコラボ活動を展開し、国内外の錚々たるミュージシャンとも共演を重ねてきた。中でも鮮烈に覚えているのは、CDデビューから間もない2003年、南米ボリビア・アマゾン地帯の村民オーケストラとのセッション。初めて目にする手づくりの楽器、独特な音色とリズムに「最初はどうしたものかと」。それでも、音の対話を続けるうちに、通じ合う手応えを感じた。

 「なんとかできちゃうものですね。自分のコラボする力は、そこで随分鍛えられた気がします」

 1974年、両親の別荘滞在中に軽井沢病院で生まれ、幼少期から毎年訪れた軽井沢には特別な思いがある。東京にいても、軽井沢の家から見える景色が頭から離れず、「あの風景は今も本当にあるのかなって、想像するだけで胸が苦しくなっていました」。

 念願だった軽井沢移住を2019年春に決意し、今はスタジオを備えた住まいで妻と3人の子どもと暮らしている。新型コロナで公演ができない間、ひたすら家でギターと向き合っていると、これまでの弾き方に違和感を感じるようになった。

 「軽井沢は自然の音が心地いいので、自分の出す一つひとつの音も、より充実させたい気持ちになったんです。積み上げて来たものを、一旦ここでリセットしようと思いました」

 爪の削り方から、ギターの構え、機材の設定まで見直し、新たなスタイルを一から構築した。7カ月ぶりとなった9月のライブでは、共演したフラメンコ歌手の発する一語一句を「体中の細胞が、吸収しようとしている感じがしましたね」。

 軽井沢大賀ホールで12月27日、ソロコンサートを開く。ソロとしては初めての生配信もあり「ドキドキしながら、楽しみたいですね」。

 最近の趣味は「専ら庭いじり」。ギターをスコップに持ち替え、外で汗を流している。
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