愛宕山別荘地で発見 ハンナ・リデルの名を刻む石造物

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 ハンセン病患者の救済に取り組んだ英国人宣教師ハンナ・リデルの名が刻まれた石造物が柴崎雅寿さん(軽井沢ナショナルトラスト会長)によって地中から発見された。リデルは明治24年来日。熊本でハンセン病患者と出会い衝撃を受け、私財を投じて救済活動に努め、熊本にハンセン病患者のための病院を設立したことで知られる人物。軽井沢には昭和初期まで避暑に訪れ、政財界や上流階級の有力者からの協力を得た。愛宕に愛犬の墓があることは知られていたが、調査に来ていた柴崎さんが見つけるまではこの石造物の存在は知られていなかった。リデルの名と共に後継者として意思を継いだエダ・ハンナ・ライトの名前も刻まれている。熊本のリデルの記念館で保管したいという声もあるが、柴崎さんは「できれば軽井沢で保存したい」と話した。

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