【軽井沢新聞2月号】能登半島地震の被災地を思い 軽井沢からも広がる支援の輪

 1月1日に発生した能登半島地震の被災地支援に向けた取り組みが、軽井沢町や町内の事業所でも広がっている。町は31日の全員協議会で、支援状況について報告。長野県や関係団体の要請で1月末までに、土木技術職員や軽井沢病院看護師ら計4人の職員を派遣。2月以降についても、「被災地の状況に応じ、継続した職員派遣を予定している」(総務課長)とした。

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役場駐車場で1月26日朝、輪島市の避難所運営支援へ向かう町職員2人の出発式が行われた。

 1月9日からは石川県輪島市、珠洲市、七尾市のふるさと納税業務の代理受け付けを開始。現地職員に代わり、寄付金受領証明書発行などの事務手続きを代行。。29日時点で、3市に約1518万円(823件)の寄付が集まっているという。

 また、石川県在住の親子が軽井沢町に帰省中、自宅が被災し帰宅が困難となったことを受け、3学期から町内小学校で区域外就学を認め受け入れている。

応援のチャリティー商品も

 離山通りの洋菓子店「ラ・パティスリー  タカヒロ マルヤマ」のオーナーパティシエで、石川県金沢市出身の丸山敬寛さんは1月15日から、丸八製茶場(加賀市)の加賀棒茶を使ったフィナンシェの新商品を販売。売り上げを義援金にあてる取り組みを始めた。「(被害の大きい)珠洲市は以前、祖父母がいて何度も通った場所。少しでも力になれたら」と話した。

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「ラ・パティスリー  タカヒロ マルヤマ」で販売を始めた「能登震災義援金フィナンシェ」。300円で販売している。

 金沢市に本店がある「ウフフドーナチュ」の軽井沢店では、食材の仕入れ先だった能登町のブルーベリー農園「ひらみゆき農園」のオンラインショップを運営代行している。農園の商品を軽井沢店で引き取り、受注から発送まで無償で引き受けた。「被災地の皆さんは、生きることで手一杯。前を向くきっかけになるお手伝いができたら」と同店責任者の大塚菜穂子さん。普段軽井沢店では売っていない、同園のブルーベリーでつくったドーナツも販売。売り上げは全額、農園に寄付するという。

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ウフフドーナチュ軽井沢店で販売を始めた、能登町のひらみゆき農園のブルーベリーを使ったドーナツ。売り上げは被災した同農園へ寄付する。

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